お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

古代ローマの新しいゲーム・全14ゲームをプレイ完了

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古代ローマの新しいゲームは、ライナー・クニツィアによるデザインの14ものゲームが詰まったボードゲーム集です。複数のゲームで共用するコマやお金的チップ、数字の書いた複数色のチップ、4枚ものゲームボードなどが入っています。

今回、その14種類のゲームを全てプレイすることができました。

主催者の細やかな配慮により、毎回ゲームの重さ、プレイ時間等のバランスが取られたプレイ日程となっています。このリストをそのまま再利用して日程を立てることができると思います。

第4回古代ローマの新しいゲーム会で遊んだゲーム記事

まとめ記事

古代ローマの新しいゲーム」は、ライナー・クニツィアの1990年代前半の初期作品集と見ることもできます。90年台ドイツゲームと言えば僕の好みとするところです。実際、これら14のゲームはとても面白く、自信を持って薦められるものです。

14種のゲームが1つのパッケージに入っている事の特徴は、「お得だ」とか「コストパフォーマンスがいい」という事ではありません。ほぼ共通のシンプルなコンポーネント(用具)を使用して全く異なるゲームがデザインされており、それを体験できるという事です。バリアントルール(たくさん掲載されている)も含めてプレイすると、ちょっとしたルールやパラメーター変更が、ゲームの難易度を変更したり、プレイ感を変えたり、面白さを変える事もわかります(そういう意味で「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」や「ダイスゲーム百科」と似ているかもしれません)。さらに、ルールブック上での各ゲームについてのコメントを読むと、それらが思いつきを付け加えたのではなく、テストプレイで検証し、どういう影響をゲームプレイに与えるのかということを判断した上で取捨選択した事がわかります。

ボードゲーム・カードゲームデザインの妙を体験できるのです。

ちょっと曖昧な記憶によると、メビウスゲームズ20周年記念でクニツィア来日の際の講演で(?)、ゲームデザインのアイデアは1アイデアを1枚のカード(?)に記入して実際の引き出しに入れているといった話があったと思います。それを実感します。

各ゲームは「小粒でもぴりりと辛い」とでも言うべきゲームとなっています。実験作では終わっていません。同時に、それらをさらに発展させて単体作品として後に発表するクニツィアには本当に力を感じます。

90年台ドイツゲームの特徴といえるであろう、ゲームシステムがズバッとゲームデザイン全体やプレイ感まで定義するゲームばかりが入っています。いいものです。

特に記憶に残っているのは、「歴史の糸車」、「大競技場」、「執政官」、「ハンニバル対ローマ」でしょうか。

また、ゲームのテーマ・モチーフがきちんと歴史に沿ったもので塩野七生ローマ人の物語」ファンを喜ばせていました。

今年再生産されるということですから(→「2013年組の増刷仕事到来。 - B2FGames」)ボードゲーム愛好家には是非プレイしていただきたいゲームです。

リンク

古代ローマの新しいゲーム 日本語版

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ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集

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ダイスゲーム百科

ダイスゲーム百科

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

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コレクト 情報カード B6 京大式 C-602

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