「古代ローマの新しいゲーム/Neue Spiele im alten Rom」に収録されている14のゲームのうち、「執政官/ Konsul」を遊びました。
神経衰弱(メモリーゲーム)にクニツィア流の味付けをし、競りを追加したシステム。これがこんなにもうまく機能するとは! ほとんどトランプでもできそうな程単純な構成のカードだけでこんなにも面白いゲームができるとはゲームデザイナーのライナー・クニツィア恐るべしです。
神経衰弱のカードめくりに参加するには、競りで勝たなければなりません。しかも、この競りは恐ろしくシンプルで、口頭で前の人の数よりも多い数を言うか、降りるかだけができます。
競りに勝ったらカードをめくります。めくったカードは、全てが同じ数字か、全てが同じ色である必要があります。その条件を満たせば成功、満たさなければ失敗です。成功すればめくったカードを獲得し勝利に近づきます。ただし、めくるカード枚数は競りで宣言した数字に連動します。めくったカードの数字を足し合わせて、宣言した数字を超えなければならないのです。
つまり、勝つためにはある程度大きな数字を宣言する必要がありますが、そうするとたくさんカードをめくらなければならないのです。そのためには記憶力とカンと度胸が必要です。ただし、結構な数ジョーカーが入っているのでそれに期待することもできます。それまでにめくられたカードに合わせて競りの数字を考えるのが熱い! そして、めくる瞬間に裏向きになっているカードのおもて面を結構忘れているのが盛り上がる。そんなカードゲームです。
シンプルすぎて、ゲーム感のある経験者が入っていないと難しいかもしれません。
「ソクラテス」としてリメイクされて単体のゲームとして発売れたそうです。見比べてみたところ、数字の配分やスートの数が調整されている様子。同じ数字と色のカードが複数あり、「B」カードが減った(無くなったのだったかも)ようです。
リンク
- 古代ローマの新しいゲーム (Neue Spiele im alten Rom) - New Games Order, LLC. http://www.newgamesorder.jp/games/neuespieleimaltenrom
- Neue Spiele im alten Rom | Board Game | BoardGameGeek https://www.boardgamegeek.com/boardgame/280/neue-spiele-im-alten-rom
- 古代ローマの新しいゲーム play:game http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=55
- 作者:ライナー・クニツィア
- 出版社/メーカー: スモール出版
- 発売日: 2019/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)