お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

「フォルム・ロマヌム」について思うこと

New Games Order から日本語版として再販される(先日のゲームマーケットで先行販売された)「フォルム・ロマヌム/Forum Romanum」のお話。
この「フォルム・ロマヌム」、大変思い入れのあるゲームでして。

まず、この「フォルム・ロマヌム」というボードゲーム、邦題が複数あります。そもそも原題のもとになるイタリアのローマにある遺跡の読み方にも色々あります。下記の Wikipedia の記事が詳しいですが、僕は最初にプレイした時の和約ルールにあった「フォラーム・ロマナム」と呼んでいます。(これは英語読みですね)

フォロ・ロマーノ(伊:Foro Romano)は、ローマにある古代ローマ時代の遺跡。観光地として有名である。フォロ・ロマーノは、ラテン語の古名フォルム・ロマヌム(Forum Romanum)のイタリア語読みである。
紀元前6世紀頃からローマ帝国がテトラルキアを採用する293年にかけて、国家の政治・経済の中心地であったが、ローマ帝国が東西に分裂し、首都機能がラヴェンナに移されると異民族の略奪に曝されるようになり、西ローマ帝国滅亡後は打ち捨てられ、土砂の下に埋もれてしまった。
フォロ・ロマーノの発掘は、19世紀から本格的に行われるようになったが、帝政時代初期までに開発が繰り返されており、遺構も様々な時代のものが混在しているので、発掘調査は難しい。現在の遺跡は、大部分が帝政時代以降のものである。

フォロ・ロマーノ - Wikipedia

ちなみに2010年11月にローマのフォロ・ロマーノへ行ったのですが、実際地層のように様々な時代の遺物による層を見ることができます。こんな風に。

このゲームは、ボードゲームデザイナーの大御所、ヴォルフガング・クラマー先生によるものです。いわゆる多人数アブストラクトで、めずらしい座席順以外に運の要素はないのに多人数でプレイするゲームです。これが各プレイヤーの思惑入り乱れるマルチゲームとなっています。運の要素はないのにプレイヤーの考えによりいつも違う展開となります。巨匠の迫力を感じる作品です。



日本語版に関しては入手していないのでわからないのですが、これまでに見たドイツ語版2種類はどちらも木製のコインに浮彫のように見える加工がしてあったり、ルールブック(あるいは別のことが書いてある冊子、ドイツ語読めない)に古代ローマを思わせるイラストが多数あったりして見ているだけでも楽しいものでした。
これがコンパクトサイズの日本語版登場と聞いて、できるだけ多くの人にプレイしてほしいなと思っている次第です。
このブログの過去の記事では「フォーラム・ロマナム」のタイトルで感想を書いています。

あとは写真など。
(外観写真追加)




次の写真右奥の茶色い建物は元老院跡。