お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

カエサル/Caesar - 古代ローマの新しいゲームより

f:id:higedice:20190422223403j:plainf:id:higedice:20190422223414j:plainf:id:higedice:20190905224757j:plainf:id:higedice:20190905224814j:plainf:id:higedice:20190905224821j:plainf:id:higedice:20190905224807j:plain

古代ローマの新しいゲーム/Neue Spiele im alten Rom」に収録されている14のゲームのうち、「カエサル/Caesar」を遊びました。今回4人でプレイ。

権力闘争を模した、半アブストラクトゲームです。後に「フィシュ・イート・フィッシュ/Fish Eat Fish」にリメイクされたという話。

塔の高さは支持者の数であり、権力の強さを表します。碁盤の目状の盤面に各プレイヤー色のチップ(コマ)があります。中立色のチップもあります。自手番がきたら、自色チップと縦横方向に(ななめはだめ)動かそうとします。相手が中立チップや自チップならばそのまま上に置きます。他プレイヤーチップならば戦いです。手札からカードを出し合って勝敗を決めます。勝った方のチップが負けた方の上に乗ります。一番上の色の人がその「スタック」のオーナーです。

最終的に、各プレイヤーのスタックの高さを合計して、もっとも多い人の勝ち。

チップの移動の部分は完全情報公開型のアブストラクトゲーム。勝敗を決めるところは対戦相手の見えない手札が関係するところです。ところが、初期手札は全員が共通です。数字の大小を比べるだけですが、それにスタックの高さの補正が入ります。高いほうが有利です。どこで大きな数字のカードを使うのか、よく考えないといけません。盤面から相場観がわかるようになってくるのが面白いところ。更にゲームを面白くするのが、旗カードの存在です。各人1枚だけ持っていて、戦いをなかったことにできます。

経験の上のプレイ2回目以降の初期配置も面白いところ。角を自チップで囲い、最後に入る中立チップをいつでも取ることができる状態にするなど、高度な戦略を取ります。

シンプルながら完成された、とても面白いボードゲームだと思います。

リンク

古代ローマの新しいゲーム 日本語版

古代ローマの新しいゲーム 日本語版

  • メディア: おもちゃ&ホビー
フィッシュ・イート・フィッシュ

フィッシュ・イート・フィッシュ

  • メディア: おもちゃ&ホビー