お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

スパルタクス/Spartacus - 古代ローマ新しいゲームより

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古代ローマの新しいゲーム/Neue Spiele im alten Rom」に収録されている14のゲームのうち、「スパルタクス/Spartacus」を遊びました。ライナー・クニツィア的ひねりの利いたトリックテイキング的ゲームです。

各プレイヤーはそれぞれが同じ構成のカードセットを手札として持ちます。これでトリックテイキング的ゲームを行います。数字の小さなカードが勝利します。スートはありません(ワンスート)。

カードを出す順番が回ってきたら、カードを出す代わりにパスをすることができます。パスはいわゆるハードパスで、そのトリックにはもう参加できません。「トリック」と言っても何周もするところにスパルタクスの特徴があります。一人を残して全員がパスするまでトリックは続きます。そのようにして最後の一人になるまで一つのトリックが続きます。勝者がそのトリックのすべてのカードを取ります。トリックごとに一つの山にしておいておきます。

特徴的なのが得点計算です。各トリックごとに計算したものを足し合わせます。獲得したカードの数字が得点となります。例えば、「5」のカードならば5点です。それらを足し合わせます。得点を倍にするカード(「B」、旗)が存在し、それが1枚毎に各トリックの点数が倍となります。

このシステムの組み合わせが妙となっています。つまり、トリックを獲得するには小さな数字カードを出す必要がありますが、得点が高いのは数字が大きなカードです。誰がリード(打ち出し)を取って開始するのか等をよく見てプレイ順をよく考え、他の人の手札をよく数えて(記憶し)勝てるところとそうでないところを明確に意識してプレイ(あるいはパス)をします。

緻密に計算してプレイしなければいけない。でも思ったとおりにはいかないことも多い。そんなところに面白さがあるカードゲームだと思います。