お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

歴史の糸車/Das Rad der Geschichte - 古代ローマの新しいゲームより

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ローマ創設の何世紀も昔、アペニン半島には既に様々な人々が住んでいました。ラテン人、サビニー人、ウンブリア人、エトルリア人、サムニウム人などです。人々は互いに交わりました。イタリアは諸文化そして社会階級の坩堝となったのです。ある者達は興隆して力と繁栄を手にし、またある者達は足跡を残すことなく消えていきました。

古代ローマの新しいゲーム ルールブックより

古代ローマの新しいゲーム/Neue Spiele im alten Rom」の続きです。

古代ローマの新しいゲーム/Neue Spiele im alten Rom」に収録されている14のゲームのうち、「歴史の糸車/Das Rad der Geschichte」を最初に遊びました。

歴史の糸車は、古代ローマの新しいゲームルールブックの最初に掲載されている遊び方です。10分で終わるという短時間ゲームです。2-5人用ですが、今回4人でプレイ。

プレイヤーはカードを集めます。カードには数字と色とがあります。各色には1から5までの数字があり、重複はありません。例えば、黄色の1は1枚しかありません。カードの色は部族を表します。数字は社会階級を表します。どの色でもいいので、同色5枚目のカードが場から取られたら得点が入ります。その色の部族が栄えたということです。数字が大きいほど高得点です。そして、どの数字でもいいので、同数字のカードが全て取られたらゲーム終了です。その数字の社会階級は「零落」し、持っている人全員がその数字だけ得点を失います。

最初、カードを円状に並べます。ポーン(人型のコマ)が一つあり、あるカードとカードの間に置きます。これでゲーム開始。

各プレイヤーは自分の手番が来たら、ポーンを進めます。カード1-3枚分の中から好きな歩数進めます。止まったところにあるカードを取得します。手番に行うのはそれだけ。次の人の番になります。

この単純なルールが生み出すのは、いわゆるマルチゲーム。つまり、多人数ならではの駆け引きです。各手番に行うのは3択! それだけ! ゲームデザイナーのクニツィアはこう言いたいのではないでしょうか。ボードゲームのける選択は複雑そうに見えても実際は3択くらいなものだと。歴史の糸車ゲームにおいてはマルチゲームがキモなのだから、選択肢は何歩前に進むかだけでいいのだと。

さらに、このゲームには特殊能力を持ったカードや例外的な処理もありません。

そして、このゲームは隠す要素も運の要素もないアブストラクトゲームです。完成度の高い多人数アブストラクトにしびれます。

あの人が赤を複数持っているから相乗りしようとか、今3を取ると次にBさんがゲームを終了させて勝ってしまうなとか、ここで青を取ると一人だけで同じ色を多く持つことになるから誰も協力してくれない状態になるなとか、そんな展開です。

この研ぎ澄まされたシンプルなゲームシステムと完成度にやられてしまいました。

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古代ローマの新しいゲーム 日本語版

古代ローマの新しいゲーム 日本語版