お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ローマ七丘/Die Sieben Hugel Roms - 古代ローマの新しいゲームより

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古代ローマの新しいゲーム/Neue Spiele im alten Rom」に収録されている14のゲームのうち、「ローマ七丘/Die Sieben Hugel Roms」を遊びました。後の同じライナー・クニツィアによる名作「バトルライン」や、もしかしたら「ロストシティ」のもとになったと思われる2人用カードゲームです。

テヴェレ川の河口近く、ローマ七丘は広がっています。この地域に早くから入植を行っていたのはラテン人とサビニー人でした。当然ながら、友好関係と同時に、最良の土地への入植をめぐる競争も生じたのです。

プレイヤーはラテン人、サビニー人の役割を担当します。それぞれのプレイヤーは、このいずれかの部族を表す手札を受け取ります。ローマ七丘は両プレイヤーの間に広がっています。プレイヤーは交互にカードを1枚ずつ丘の上においていきます。個々の丘において、より有力な部族がその丘に入植できます。より良い結果を残せるのはどちらでしょう?

古代ローマの新しいゲーム」ルールブックより

バトルラインでは、各戦場で数字カードでポーカーのような役を作って勝敗を決めます。ローマ七丘では、各丘での勝敗は単純に数字の合計の大小で競います。ただし、得点は平等ではなく、丘のカードの数字そのものが点数となります。つまり、1点から7点とかなり幅が広くなります。

また、各丘で最初に入植したカード(いわゆる斥候)は裏向きに置いて、次にその丘にカードが置かれたら表に向けられるというルールがあります。また、直前に相手が置いた丘にカードを置くことはできません。これらのルールはシンプルでありながら、ピリリとゲームを面白くします。

各丘に最初に置かれるカードは裏向きで数字がわかりませんが、手札のカード構成はわかっていますから、ある程度は絞りこめることがあります。丘ごとの得点も大きく異なりますから、得点ごとに投資の大きさもある程度は想定できます。しかし、そこには心理戦の要素があります。相手が「1」の札を置いているのに「10」を置いてしまったら他で活用できずに損なのです。そして、その逆を誘導できれば、他の丘で有利に立つ事ができます。

それでいながら理詰めの場面もおおくあります。このバランスがこのゲームの魅力と感じます。

バトルラインと比べると、荒削りに感じる部分もあります。これが名作バトルラインになったかと思うと一種の感動があります。同時にローマ七丘独特の面白さもあります。高評価の2人用カードゲームです。

リンク

古代ローマの新しいゲーム 日本語版

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バトルライン (Battle Line) 日本語版2016 カードゲーム

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ロストシティ (Lost Cities) 完全日本語版 ボードゲーム

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