「2022年ベストボードゲーム候補作品」でお知らせした通り、私ひげダイスが選ぶ2022年のボードゲームベスト10を選びます。今回から「お髭処ゲーム大賞」と名前をつけました。
例年通り、2022年に初めてプレイしたか、とても久しぶりにプレイしたゲームが対象です。
上位以外は細かい順位は決めません。10-7位を1グループ、6-4位を1グループとして発表します。3位から1位には順位をつけます。
では、ベストボードゲーム10・お髭処ゲーム大賞2022の発表です。
10位から7位
インスタントサガ/Instant Saga
「インスタントサガ」は、小さくて小気味良い同人ゲームです。洗練された魅力があります。
泣き虫マウマウ/Heul doch! Mau Mau
「泣き虫マウマウ」は、レオ・コロヴィーニによるカードゲームです。カード出す先が複数あるゴー・アウト系(?)。紙のハンカチが付属しています。泣きたい人向けとか。ゲームプレイには使いません。確かにどうしようもなくて泣きたくなる展開が多くありました。
ツタンカーメン/Tutankhamun
「ツタンカーメン」は、ライナー・クニツィアによるゲームの復刻日本語版です。
にわとりのしっぽ/Zicke Zacke Hühnerkacke
「にわとりのしっぽ」は、定番子供向けゲームです。久しぶりにプレイ。大人と子供が一緒に真剣勝負可能。年末年始に親戚が集まる際にもいいかもしれません。
6位から4位
パワーボート/Powerboats
「パワーボート」は、ダイスを振るクラシックなレースゲームです。
フルスロットル!/Frisiert!
「フルスロットル!」は、ダイスを振らないレースに賭けるゲームです。
バビロニア/Babylonia
「バビロニア」は、ライナー・クニツィアによるボードゲームです。本格的陣取りです。
3位
2位
カエサル!/Caesar!: Seize Rome in 20 Minutes!
1位
エルグランデ/El Grande
「エルグランデ」は1996年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したボードゲームです。ゲームデザイナーのうち1人はヴォルフガング・クラマーです。10年は前にプレイして飛び抜けて面白いゲームだと思っていたのですが、最近オンラインボードゲームの Board Game Arena でも繰り返しプレイし改めて面白いと思ったのでした。対面でもプレイしてやはり良いと思った次第です。
実プレイ時間が約3時間と長いですが、ドイツゲーム・ユーロゲーム的なシンプルでシステム重視のカルチャーの中、1990年代に作成された大作として大好きなボードゲームです。
まとめ
今年2022年は2020年より引き続きコロナ禍でした。外出や人と会うのが躊躇される中、対面でのボードゲームプレイの機会は減りました。逆に Board Game Arena に代表されるオンラインボードゲームをプレイする機会は増えました。同様に我が家の場合は家庭内でボードゲームを2人プレイする機会はいくらか増えました。
それが今年のベストボードゲーム10・お髭処ゲーム大賞にも表れています。3位と2位は2人専用ボードゲームです。そして、1位のエルグランデは特にオンラインプレイで良さを再確認しました。
オンラインの良さの1つに(「Board Game Arena でオンラインボードゲームを遊ぶ」にも書きましたが)、カードを並べたり動かしたりなどの手間と手続きの暗記に気を配らなくて良いところがあります。例えば、エルグランデの「領地」をランダムに選ぶためだけにあるカード群が Borad Game Arena では無くなっているほどです。それにより、ゲームシステムの本質により注目できることがあります。
そういった環境下での1位はエルグランデです。十数年前に初プレイした際は非常に複雑で重厚、長時間ゲームだと思ったものです。しかし、今回改めてプレイしてみると、比較的シンプルであるとすら思えてきます。今主流の「重い」ボードゲームはさらに複雑化し、求める思考も重くなっているのです。個人的好みとしてはもう少し揺り戻しがあって欲しいところです。