お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

バビロニア/Babylonia

f:id:higedice:20220110090400j:plainf:id:higedice:20220110090356j:plainf:id:higedice:20220110090350j:plainf:id:higedice:20220110090353j:plain

バビロニアライナー・クニツィアによるデザインのボードゲームです。2019年作品。陣取りです。

今回3人でプレイ。

バビロニアのテーマ(モチーフ)からクニツィアの有名なゲーマー向けゲーム「チグリス・ユーフラテス」を連想させます。また、最近は短時間ゲームを作ることが多い印象のクニツィアによる1時間級ボードゲームなのでプレイしてみたくありました。

チグリス・ユーフラテスを挙げましたが、同席者からはクニツィアによる「サムライ」と「砂漠を越えて」の方が近いのではとの声が出ました。

4人までプレイ可能なボードゲームです。各プレイヤーは都市やジグラット(宗教施設)を取り囲むようにタイル(駒)を置きつつ、その際の多数派を目指します。そうすることで得点が入ります。おそらく、それで都市やジグラットでの影響力が高いとみなされるのでしょう。

タイルは自色(部族)が長く繋がっていると高得点につながります。また、誰かが各都市・ジグラットの決算(陸から取り囲む)を実施したり、その際のトップとなっても、2位以下にもなかなかの点数が入ります。でも、1位の方が確実に高い点数が入るので判断が難しいところです。その際に面白い仕組みが川(水上)にタイルを置く仕組みです。タイルを裏向きにして川マスに置きます。そうすると、そのタイルは自色タイルを連結するのには役立ちますが、裏向きのタイル自身は得点に繋がりません。

また、盤面に最初からある他の種類のタイルも得点に繋がります。特にそれらは取得時期により価値が大きく異なります。ルールが変わるのではなく、展開によって価値が変わってくるのはよくできたデザインだと思います。

そして、ビジュアルも素晴らしい。ジグラットの立体感やタイルのシンボリックなイラストも最高ですね。

正統派・王道的な良作だと思います。今回は3人でのプレイだったので、ぜひ4人でもプレイしてみたいですね。

リンク