お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

インスタントサガ/Instant Saga

インスタントサガ(先行おみやげ版)は、ごく少数のカードのみで構成された、削ぎ落とされた洗練が特徴のカードゲームです。ゲームマーケットチャレンジなる仕様を伴った企画があるらしく(→「ゲームマーケット・チャレンジの新設について | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント」)、それに沿ったミニマルなゲームとなります。

今回3人でプレイ。

手札として使用するカードを人数分に分けます。それらをドラフト形式で取ってゆきます。つまり、1枚取っては左の人に残りカードを渡します。回ってきたカードからまた1枚取ります。そうして全てが分配されたら、取ったカードを使用してゲーム本番です。ドラフトでは他のプレイヤーが取ったカードがある程度わかる(しかも記憶力を発揮すればするほどにわかる)のと、ゲーム本番での戦略を考えて強いと思われるカードを取る、自分自身で取ったカードは他のプレイヤーは取ることができない(カットできる)事となります。トレーディングカードゲームMagic the Gathering でよく行われていた(今もでしょうか)ゲーム方式です。

ドラフトでヴァイキングのカードを集めたら、それで島々を取り合います。日本の県の形をした島々にはそれぞれ得点があります。最終的にはその得点を競い合います。

手札と島には3色の色があり、それらが一致した手札しか島獲得の競争に使うことができません。島ごとに手札(複数可)を各プレイヤーが1回ずつ出して、影響力の合計数値を競い合います。負けた人の使った手札は「ヴァルハラ」へ行く事となり、少ないながらも得点となる可能性があります。

島の得点に偏りがあるところもよくできています。

全体としてルールとカード構成を把握しやすい規模感なので、初プレイでもドラフトから十分に楽しめます。Magic the Gathering では数多いカードの構成(特に強いカード)を把握・暗記するところからのスタートでした。また、シンプルでありながら、プレイスタイルや戦略が如実に表れるのも面白いところです。プレイ時間10分程。

最近遊んでいない Magic the Gathering を思い出す向きにもお勧め。高評価ゲームです。

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