お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

マイシティ/My City(ネタバレなし)

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マイシティはライナー・クニツィアによるデザインのレガシー系ボードゲームです。レガシー系とはパンデミックレガシーに代表されるシステムで、基本的にストーリー展開や歴史の流れに沿って(他のゲームでは)盤面にシールを貼ったり書き込んだり、カード等が増えたり減ったりします。そして、その特性上一度しか遊ぶことができません(マイシティでは繰り返し遊ぶことができる「永遠モード」あり)。人気デザイナーのクニツィアがレガシー系ゲームを作ったというだけで興味が湧きます。

ネタバレ要素がありますので、今回は最初のルールに書いてある部分のみについてだけ書きます。なお、20を超える「エピソード」の封筒が箱にある中、エピソード3まで終えました。

今回4人でプレイ。

皆平等な条件で開始します。皆同じゲーム盤を持ちます。ゲーム盤には土地に碁盤の目状の線が印刷されています。皆共有のカード山からカードを1枚めくります。そこにはテトリス状のブロックが印刷してあります。皆個別の、しかし構成は同じブロックのタイルから同じ色形のものを探し、各自のゲーム盤にウボンゴ的に配置します。テイク・イット・イージーです。

盤面の美しい樹木はできるだけ残し、美しくないとされる岩は上に建築すると高得点へとつながります。跨ぐことができない川の存在に頭を使います。

エピソードが進むと、当然追加や削除要素があります。1つの要素が変わるだけでこんなにもプレイの指針が変わったり、盤面の展開が変わったり、プレイ感が変わるのかと驚きます。これは古代ローマの新しいゲームで感じた「バリアントルール(たくさん掲載されている)も含めてプレイすると、ちょっとしたルールやパラメーター変更が、ゲームの難易度を変更したり、プレイ感を変えたり、面白さを変える事もわかります…ボードゲーム・カードゲームデザインの妙を体験できるのです。」(→「古代ローマの新しいゲーム・全14ゲームをプレイ完了」)と共通するところがあります。

この先さらに期待させられる面白いボードゲームです。特にテイク・イット・イージー好きにはおすすめです。

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アークライト マイシティ 完全日本語版 ボードゲーム

アークライト マイシティ 完全日本語版 ボードゲーム

  • 発売日: 2021/01/14
  • メディア: おもちゃ&ホビー