お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

パンデミック:レガシー シーズン1/Pandemic Legacy: Season 1 を終えて(微ネタバレ感想)


パンデミック:レガシー シーズン1。プレイしたのは2016年2月から8月にかけてとしばらく前のことなのですが、近年一番インパクトがあったゲームなのに、このブログで記事にしていない。これは2018年となった今からでも書かなくてはと思いこの記事が形となりました。
後述する理由により、このボードゲームには「ネタバレ」要素があります。そういった部分はかなりの部分ぼかして書きましたが、それでも想像がつくの嫌な方は読むのをご遠慮ください。
(なお、冒頭の写真は《パンデミック:レガシー シーズン2》のもの。

パンデミック:レガシーの元となるパンデミックは、協力ゲームと呼ばれるジャンルのゲームです。プレイヤー全員が共通の敵(ゲームシステム)と対戦し、全員が勝利するか、全員が敗北となります。今回のパンデミック:レガシー シーズン1でも同様のシステムが採用されています。他の基本的なシステムも元祖のパンデミックを周到しています。最初の月などはほとんどパンデミックと同じです。
このゲームで特徴的なのは、ゲームが1回では終わらないことです。病気で滅びに向かう人類を救うべくゲーム内時間で12ヶ月の長丁場を戦います。ゲーム回数は12回を超えます。TRPGでいうキャンペーンです。ストーリーが繋がっていて、ゲームの進展があるたびに秘密の箱の蓋を開けて追加のコンポーネントを取り出したり、ルールの追加が発生したりします。カードには銀はがし(スクラッチ)があったりと、基本的に繰り返して遊ぶことはできません。ボードゲームなのに! しかし、だからこそ作ることができたと思われる斬新な仕組みがあります。これが斬新なだけでなくとても面白い! ストーリーも面白い!
驚きのところから驚きのものが登場します。「BoardGameGeekで1位になるのは、やっぱりこれか、こう言うのが出てくるからか!」とか、ストーリーがアメリカのテレビドラマみたいで面白いなど、色々と思うところがあります。
上記の通り、ルールやコンポードネントはどんどんと増えてきます。キャラクターの能力も増えます。だんだんと勝利は難しくなり、同時に選択肢も増えます。ルールやキャラクターの能力の把握も本来ならば量が多くて難しくなるのですが、これがパンデミック:レガシーのいいところで、プレイヤーたちは少しずつ学習してきているので複雑なゲームをこなす能力がついてきているのです。そう言う意味で、かなり複雑なゲームを楽しむ機会を持つことができます。
新しい脅威が現れては、新しい対策を考えることを求められます。ゲーマーが4人集まってプレイして、結構な回数負けたので(次回はしゃがまないとなどとも会話)難易度はなかなか高いと思います。しかし、負けると救済処置が入るのでよくできています。
12ヶ月分の全ゲーム終了時にも仕掛けがあり、(もう1つ買って)もう1度遊びたいと思わせるものがあります。よくできています。
近年のボードゲームの中で一番面白かったといっても過言ではないゲームでした。
欠点はネタバレという要素があるので、他の人がいるゲーム会ではプレイしにくかったり、結果や感動をウェブに書き込みにくいことでしょうか。

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