お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ロココの仕立屋 リニュアル豪華版/Rococo: Deluxe Edition

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ロココの仕立屋リニュアル豪華版」は、2013年発売の人気作「ロココの仕立屋」の拡張と追加要素入り豪華版です。Kickstarterで登場し、現在届き始めているところだそうです。日本語版も発売予定だとか。

今回3人でプレイ。ロココの仕立屋は未プレイですが、拡張入りで遊びました。他の2人は経験者でした。プレイに3時間弱かかりました。

デッキ構築をしながら衣服を作成し、それでセットコレクションしてエリアマジョリティを取ることで勝利点を取り合う総合ボードゲームです。そう書くと恐ろしく複雑なゲームを連想するかもしれません。しかし、上手くデザインしてあって基幹部分は洋服の材料(生地等)を入手して、洋服を作ることにあります。それを繰り返すのが基本です。

デッキ構築部分は職人の確保です。腕前によって3種類のランクがあります。それぞれ特殊能力があり、ゲーム終盤になればなるほど強力な能力を持つ職人カードが登場します。各プレイヤーのデッキ的山札から手札を3枚選ぶところに特徴があります。極端なハンドマネジメント(手札調整)です。作戦を考える力が問われます。

職人で複数種類ある衣服の材料を入手、それぞれに設定の材料で衣服を作成します。服ができたらすぐさま宮殿(王宮?)の部屋に配置します(おそらくそこに出入りする人に納品した設定)。それが各部屋のエリアマジョリティ(陣取り)となり、ゲーム終了時の追加得点を競います。さらに出来上がった洋服の種類のセットコレクション(組み合わせ)による得点等もあります。

さらに、得点へ直結する投資もあります。

ロココの仕立屋」後に登場した拡張で、追加カードや、職人のカードがパワーアップする要素、セットコレクション要素をさらに増やすものがありました。

プレイしてみると、要素は多いですがうまく隠蔽されていてプレイヤーの見た目上の選択肢は少なくなっています。そういう意味でプレイ時間や問われる思考力と比較してプレイ感は軽く感じました。

お金がカツカツで困るゲームのはずですが、今回僕は序盤から潤沢にお金が手に入りました。それに頼って洋服をあまり作らず、それを元手にさらにお金を稼ぎます。途中から洋服を作りますが、それでは点数で追いつかず。他プレイヤーが80点代にも関わらず、50点代の点数となってしまいました。

ボードゲームの総合力を問われるような面白いボードゲームでした。