お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ハニーベアー(はちみつくまさん)/Honeybears

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ハニーベアー(輸入店により「はちみつくまさん」)はライナー・クニツィアによるデザインのボードゲームです。1998年作品。「バケツ消防士/Bucket Brigade」というタイトルでのリメイクの方が有名かもしれないとの話。 30分程度で終わる短時間ゲームです。

今回5人でプレイ。

手札には4色とオールマイティの5種類があります。そして、それぞれ「1」か「2」の数字が振ってあります。最初に手札を配り、途中の補充はありません。

手番になったら1枚カードをプレイして(捨て場に捨てて)、その色の熊コマ(牛に見える説あり)をその数字マス分だけ前へ進めます。どれか1つのコマがゴールにたどり着いたらゲーム終了。手札が得点となります。色別に1のカードは1点、2のカードは2点。1のカードが2枚あると1組につき5点と数えます。そして、その色の熊コマが前に進んでいればいるほどその点数に掛け算で点数が入ります。ただし、コースの半分ほどまでは「-1」となっています。

手札に長い色があると(同じ色のカードがたくさんあると)、その色のコマができるだけ前へ進んで欲しいですが、一人でそれをやってしまうとその色の手札が減ってしまいます。他の人との協力が重要です。それは序盤から進めた色がアピールとなります。下手に一人で同一色を進めてしまうと、同じ色が長い人に「何もしなくてもこの人が進めてくれるな」と思われてしまいます。そうなると大抵損です。また、色別の枚数が平均的にきた場合や、どの色としても使えるが得点とならないオールマイティの色が多くきた場合の戦略もあります。

ジレンマの強い、苦しいプレイ感のあるゲームです。また、手札の配分による展開の幅が広いと感じます。プレイするたびに展開が異なるのです。そして、他のプレイヤーの判断をよく見る必要があります。ルールもカード構成もシンプルですから、予想や戦略立てに集中できます。

シンプルなシステムが、プレイ感や戦略の判断まで全体をズバッと決めるいかにも90年代のドイツゲームです。僕はこういうボードゲーム好きですね。

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