お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ピット/Pit

ボードゲーム名作シリーズとして「ピット」を紹介します。コロナ禍以後はプレイ不能なのではと思えるシステムとなっています。長年プレイしていませんが、記憶に残るゲームです。100年以上前から存在するそうです。

箱を開けると、カード束と押して鳴らすベルが入っています。えっ、ベル? まずそこに驚きがあります。しかし、これはとても重要なコンポーネントなのです。そして、多分テーブルを横に置いてベルを置くだけにするのがいいと思います。

手札を結構な枚数持った状態でゲーム開始。カードには複数種類がありますが、手札を1種類に揃えようとします。先に揃えた人の勝ちです。揃えるためには他プレイヤーと同じ枚数づつ出し合って交換します。枚数の提案が合わなければ別の枚数を提案します。そして、ここが大きな特徴なのですが、この交換を手番制ではなくリアルタイムで全プレイヤーが一斉に開始します。うまく折り合わなければ、これまたリアルタイムで他の人に提案します。

自然と皆声は大きくなります(だから会場を選ぶ)。こんなカードを交換できる程度の距離で大声で話し続けるのはコロナ禍ではあり得ません。しかも握りしめたカードを次々と交換し合います。

そして、そのうるさい中、手札が1種類に揃ったらどうやって他プレイヤーへ伝えるか。ベルのところへ駆け寄り叩いて鳴らします。これまたうるさい! そして楽しい! さらに熱中しすぎると強く叩いて掌が痛くなるという噂。機能としても重要で、これがないとリアルタイムゲームではギリギリの差の際に争いとなりそうです。

本当はぜひ体験していただきたいところです。