お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ブラフ/Bluff

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名作シリーズ記事。

ブラフは、1993年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したボードゲーム(ダイスゲーム)です。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ劇中にも(似たゲームが?)登場しました。

各プレイヤーはダイスカップ1個とダイス5個を持ってゲームを開始します。卓上にはゲーム盤を1枚と目印の赤いダイスを1個置きます。

皆で一斉に手持ちのダイスをカップで振って自分自身でだけ中身を見ます。手番プレイヤーは皆のダイス目を予想しながら、ダイス目とその数を宣言します。例えば、「3の目が5個以上ある」という風に言います。その宣言を赤ダイスをゲーム盤に置いて表します。

次の人は、納得すればダイスの目か数の予想値を上げて宣言する必要があります。その際、ダイスをいくつか目を変えずに抜いて残りを振り直すこともできます。納得できなければ全てのダイスカップを開けて確認です。前の人の「3の目が5個以上ある」の予想に反対した場合、3個ならば予想が失敗、6個ならば予想が成功です。失敗した方がペナルティとして手元のダイスを失います。数の差が大きければ大きいほど失うダイスの数が多くなります。

手持ちのダイスがなくなった人はゲームから抜けます。最後まで残ったプレイヤーが勝ちです。

ジャラジャラとダイスを振るのにプリミティブな喜びがあります(騒音注意)。そして、最初ははったり(ブラフ)や騙し合いのゲームに思えたゲームが、だんだんと順番が次のプレイヤーを説得するゲームに思えてくるのです。つまり、手番を確率的にギリギリのローリスクで生き残ることを目標とするのです。振り直しやジョーカーとなる星の目が説得力を持たせることがあるのが面白いところです。

現代のダイスゲームと比較すると単純ですが、そこが極めて面白い。

また、お酒の席でも良いゲームです(→「ボードゲームが出来るダーツバー Bee に行って来た」)。ゲーム盤は小さいですし、他のコンポーネントは水に強い。人数が多いとダウンタイム(待ち時間)が長くなりますが、酔っているとちょうどいい休憩と飲み時間になります(騒音注意)。

ライアーズダイス(Liar's Dice)という名称でも販売されていました。星の目の代わりに無くなっているダイス目がブラフとは別の目となっています。