お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ケルト/Keltis を2人プレイ

f:id:higedice:20211018215845j:plainf:id:higedice:20211018215841j:plain

ケルトライナー・クニツィアによるデザインの2008年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したボードゲームです。登場以来シリーズをこだわりを持ってプレイしてきました。つまりこういう事です。

ケルト(無印)は当時プレイしても面白さが伝わってきませんでした。ロストシティと比べて刺激が足りないと思いました。しかし、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、高評価する人もインターネットで多く見かけます。これはおかしいと思い、ケルト本体はもちろんケルトタイル、ケルトダイス、ケルトカードと買い、プレイしました(拡張は買ったもののプレイできていません。ケルトスパイラルは未所有未プレイ)。iPhoneアプリiPadアプリも買い、繰り返しプレイしました。近年英語版であるロストシティボードゲームも買い、プレイしました。そして、10年近く経つ今、だいぶケルトの面白さがわかってきた気がします。またケルト(と拡張)をプレイする機会を持ちたいとおも思います。

https://ohigedokoro.hatenablog.jp/entry/20180324/1521847252

なお、その後3年半経ちケルト拡張(追加ボード)はプレイ済み、ケルトスパイラルは購入済み未プレイ(またドイツ便 - 最近買ったボードゲーム2021年10月その2)です。

今回2人でプレイ。

今回のプレイではこれまでとゲームの印象が全く異なりました。これはしんどいハンドマネジメント(手札調整)ゲームです。あまりに要求されるレベルが高くてプレイ感は苦しい。その苦しいまでのハンドマネジメントが楽しい。

手札からカード(数字と色が印刷されている)を自分の前に並べなければいけません。その際、色別に数字の順に昇順か降順で並べる必要があります。数字は「0」から「10」まであります。「1」「2」と出した後に手札に「9」しかないときの苦しさ。このとき「9」を出すと、ゲーム終了までその色はほとんど出すことが期待できません。さらには中間の数字のカードを引いた際に出す事ができず、得点にできなかったり手番を無駄にしてしまうことになります。結局高得点を狙ったり、ゲーム終了のタイミングを制御するためには、ある程度タイミングよくカードを引くか時間を稼いで手札に欲しいカードを溜め込むしかなくなります。前者は運次第なので、通常後者となります。その際のプレイ感が苦しい。

さらに、特定色だけ得点が2倍となる大きな駒もあり、更なるハンドマネジメントを要求されます。そして、ゲーム盤に置くタイル群があります。毎回異なる展開と作戦を提供するための仕組みですが、これもつまりはハンドマネジメントをさらに複雑にするのです。

そして、ロストシティと比較すると色数は5色と同じでありながら、圧倒的に多いカード枚数。結果、手札に来るカードの組み合わせが多くなり、展開を多様なものとします。

初見のときと比較して圧倒的にマニアックでプレイ感が苦しい、そして完成度の高いゲームと思いました。