お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

グリード/GREED

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名作シリーズ記事。

グリードは典型的なダイスゲームです。何回もダイスを振り直し可能で点数が増えますが、欲張りすぎると「グリードアウト(バースト)」で、それまでの得点を失います。

グリードのコンポーネントはダイス6つと鉛筆1本のみです。ダイスの各面にはそれぞれ、「$」、「G」、「R」、「E(黒色)」、「E(緑色)」、「D」の文字があります。どのダイスも目の構成は同じです。

手番がきたら、全てのダイスを一度に振ります。やくができていたらそのダイスをわきにどけます。役は得点です。残りのダイスを振り直してさらなる高得点を目指すこともできますし、そこでめてそこまでの点数を獲得することもできます。振り直した場合、役ができていれば同様に、できない場合はグリードアウト(バースト)です。バーストすると、この手番でのこれまでの点数を獲得することができません。

点数が勝っているときは手堅いところで止めておきます。負けているときはリスクを取って多めに振ります。さらに負けているときは挑戦です。確率的に難しくても繰り返し振ります。この点数差が開いているときの挑戦が盛り上がります。ダイスを振るのにはプリミティブな喜びがあります。

それをさらに盛り上げるのが、6つ全てのダイスで役を作ると、全てのダイスをさらに振って得点を出さないとグリードアウトになるというルール。これは秀逸です。「ここで6つのダイス全てで役を作らないと逆転できないぞ」なんてときの盛り上がりをさらに大きなものにします。

500点ルール(最初に500点を一回の手番で取らないと、その後の手番でも得点できない)は一見無意味ですが、上記の得点差を作るのに役立っていると思います。

ダイスゲームの本質部分を抜き出したシンプルな良質ゲームだと思います。

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