お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

マザーロード・ルート66/The Mother Road: Route 66

「マザーロード・ルート66」は、故シド・サクソンによる古典的名作ボードゲーム(ダイスゲーム)「キャントストップ」(1980年)に同デザイナーによる紙ペンゲーム「グレートレース」(1974年)という別ゲームルールを融合した今年2022年のボードゲーム(ダイスゲーム)です。

ohigedokoro.hatenablog.jp

アメリカを代表するゲームデザイナーのSid Sackson氏の生誕102周年記念作品です。
氏の代表作の1つであるキャントストップ!がベースになっていますが、キャントストップ!では1位しか意味がなかったところにメスを入れ、2位にも価値を与えています。

https://fruhling.stores.jp/items/6336cf0c4ff8c213e11b7324

キャントストップは、巨匠・故シド・サクソン(Sid Sackson)によるデザインで1980年のボードゲーム(ダイスゲーム)です。古典的名作と言って良いと思います。これまで色々な会社から色々な見た目で発売されました。近年は日本語版もニューゲームズオーダー社から発売となりました。

盤面には11個の進むべき道(版により登山道だったり道路のレーンだったり)があります。それぞれの通路には2から12の数字が割り振ってあります。各プレイヤーはダイスを振って駒を各道でゴールまで進めることを目指します...(略)...何回も繰り返しダイスを振ることもできて、勝利に近づくこともできますが、そこまでの成果を失うリスクもあります。

https://ohigedokoro.hatenablog.jp/entry/2022/11/cant-stop

今回4人でプレイ。

全体として、キャントストップのいいところを感じます。つまり、リスクはあるものの上手くいけばいくらでも駒を進められるため、つい何度もダイスを振ってしまいます。ダイスを振るたびにドラマがあります。

また、自動車やバイクの木駒もまたいい。ダイスの色が一つひとつ異なるも地味ですがダイスを分ける際に考えやすいですね。

キャントストップと比較して、点数制となり各道の2位にも点数が入りますので、1位がダントツの道でも新規参入したり、そこで前進させて2位を競い合う価値が出てきます。他の人の駒を追い抜く際に有利なルールもそれを後押しします。

反面、3位までのプレイヤーは競争に参加できるものの圧倒的に状況が悪い4位のプレイヤーが勝負に参加できない事態となりました。キャントストップでは点数ではなく3つの地点を押さえれば勝利であったため、もう少し勝負に参加できた感覚があります。また、ゲーム終了条件の8地点で1位が決定するというのはちょっと長くてだれる展開となりました。

「マザーロード・ルート66があるからもうキャントストップはプレイしない」なんて事は思いませんが、名作のバリエーションとして楽しく遊ぶことができます。

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