お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

空手トマト/Karate Tomate

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ライナー・クニツィアによるデザインのカードゲーム。割と新作。大作といった風ではないけれど面白い。3人から10人までと対応人数が幅広い。今回は5人でプレイ。

各プレイヤーは数字カード(=野菜人間の空手家)を手札として持ちます。これで空手の試合を繰り返し、(5人プレイの場合は)3位までに生き残ったら勝利カードを1枚獲得します。途中で抜けると勝利カードは手に入りませんが、手札を補充できます。勝利カードにはいくつかイラストが描いてあり、それを獲得します。最終的には勝利カードにあるトロフィーが多い人が勝ちです。ただし、勝利カードのナイフの数が一番少ない人はそれだけで負けです。

単純なゲームにも関わらず、手札によってプレイを変えなくてはいけないのが面白いところ。空手の試合に勝つには、同色のカードが沢山あると有利です。同色のカードを揃えるには、沢山カードを引くしかありません。同色のカードが揃ってくると単純に楽しいですね。それでも1枚しかない色のカードが手札にはでてきます。それをいつ使うか、使わないで同色カードを引くまで待つかの選択肢・ジレンマが面白い。1枚のカードで勝利カードを手にしたときは、真の勝利を獲得した気持ちになります。つまり、他の人の手札の予想であり、有限のリソースである手札の管理であり、ハッタリを含んだ心理戦であり、カウンティングのゲームなのです。

同席した人の意見としては、クニツィアの過去作品のいろいろな要素が入っているにも関わらず空手トマト独自色が出ているのが面白い。勝利点、足切り、カードドローが全て勝利カードに入っているデザインがすごいというものがありました。

プレイ可能人数がものすごく幅広いので、他の人数でのプレイ感覚の違いなど気になるところです。