お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

エルドラドを探して/Wettlauf nach El Dorado

「エルドラドを探して」はライナー・クニツィアによるデザインのボードゲームです。いわゆるデッキ構築(エンジンビルド)のシステムと移動のスピードを競うレースゲームとの融合です。

各プレイヤーが持つカード群は各自の探検隊やその装備を表していて、ゲーム中にだんだんと充実してゆきます。これらを駆使してヘックスのマップをスタート地点からゴールのエルドラドにコマを誰よりも早く移動・到達することを目指します。もちろんその間にはジャングルや砂漠、湖や川、山脈があり移動を妨げます。

ルール説明を聞くだけでも名作の予感がします。BGG(BoardGameGeek)での評価も高いとのこと。

今回4人でプレイ。

デッキ構築と聞くと「ドミニオン」をどうしても思い出します。ドミニオンは純粋にデッキ構築であるのに対して、エルドラドを探してはゲームボードがあります。

市場的な場所に並ぶ購入できるカード群にカードが登場する仕組みと、カードが各種3枚ずつしか存在しないのが面白いですね。プレイヤー人数と比較してもその枚数の少なさがわかります。カードを買うことは他プレイヤーが購入することができるカードを制限することにもつながるのです。

そして、マップの移動に使うカードと購入するためのお金に当たるカードは同じ手札(4枚しかない)から支払います。買い物を優先するか、移動を優先するかにジレンマがあります。他人のコマがあるマス上は止まったり通過したりができないので、盤面による判断も必要です。インタラクションがあります。

ドミニオンでも序盤・中盤・後半等で求められるデッキ構成が異なりますが、マップがある分それがビジュアルで伝わる良さもあります。このマップも初プレイではありますが高度に作り込まれている、調整されていると感じます。

レースゲームとデッキ構築とがうまく融合し、高いレベルで調整されていると思いました。デッキ構築とドイツゲーム・ユーロゲーム的なものがうまく組み合わさっていると思います。1時間程度でプレイできる極めて高評価のボードゲームです。

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