お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ボムバスターズ/Bomb Busters

ボムバスターズは日本の OKAZU brand による同人・インディーズゲーム「ボムスカッド」の海外製品版です。フランスの会社「カクテルゲームズ」によるデベロップが入っています。高評価を得ていて、今年2025年のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres、SDJ)にノミネートされています(最終3作品に残っている)。このまま大賞を受賞するのでは?!

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ボムバスターズは協力ゲームです。つまり、システムが用意した課題をこなすことができれば全員が勝利、できないと全員が敗北です。全員で爆弾を解除します。

30分から(プレイしたところまでだと)1時間程度のミッションと呼ぶゲームを、順に進めます。だんだんと難易度が上がる仕組みで、全66ミッションが封入されています。ルールブックにはシールを貼ってルールを追加する場所がありますし、ミッションを進めるまで開けては行けない箱も複数入っています(レガシー的要素??)。

今回4人でプレイ。

手札タイルに数字(整数)が印刷されています。最初これをソートした状態でタイル立てで持ちます。左が小さな数字で右が大きな数字です。各自、自身にしか数字が見えないようにします。自身が持つ数字を言ってはいけません。

その状態で、他プレイヤーの手札を当ててゆきます。例えば、「このタイルは『3』ですか」と他プレイヤーのタイルを指定して言います。そのタイルの数字が指定の通りで、指定する人自身が同数字を持っていればそれらが公開状態となり、勝利に近づきます。誤っていたら敗北に近づき、爆弾を指定してしまったら即時負けです。

この例でいえば、「3」というと、言った人の手元に「3」があることが明確にわかります。失敗しても勝利には近づいているのです。面白いのが、爆弾や特殊タイルが「3.1」のように小数の数字タイルとして存在することです。それらも最初に混ぜて手札でソートします。爆弾が「10.5」である事はわかっているから「10」の隣はハイリスクだなとか、「11」を全4枚公開状態にしたからあのタイルは確実に爆弾だとか論理的推理が成り立ちます。

ゲームボード等のコンポーネント(用具)がよくできていてわかりやすく、思考を助けてくれます。通常の青ケーブルでも爆弾でもない黄色ケーブルの存在も良いアクセントとなっています。

今回、ミッション3までは上手く勝利して進めましたが、ミッション4では2連敗。ミッション3までは練習用で、4はルールブックに則った標準ルールという印象です。

目の大きな可愛いアニメ風キャラクター達は日本人デザイナーを意識しているのでしょうか。

ずっしりと論理的思考力を求められますが、ミッション一つ一つは長時間ゲームではなく、気軽に遊ぶことができるのも楽しいところです。どんどん難易度が上がってゆくのをプレイヤー達が進歩して達成できるようになる楽しさがあります。この先のミッションを進めるのが楽しみです。新定番となりえる魅力があります。何よりプレイしていて楽しい。

かなりの高評価。

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