お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ティカル/Tikal

ボードゲーム名作シリーズとしてティカルを紹介します。

「ティカル」は1999年にドイツ年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞を受賞したボードゲームです。ゲームデザイナーは、アズールのミヒャエル・キースリングと大御所のヴォルフガング・クラマーです。

各プレイヤーは探検隊長です。ジャングルの遺跡を発掘したり、そこでの多数派を維持したり、財宝を確保して勝利点へと繋げます。システム面で特徴的なのはいわゆるアクションポイント制です。各手番では10ポイントのアクションポイント(AP)を使うことができます。各アクションには消費する点数が決められています。例えば、神殿を発掘するには2AP、キャンプを作るのには5AP、コマ(探検隊員)を移動するには…といった具合です。合計10APを好きなアクションの組み合わせで使用できるのがポイントです。

ティカルを14年前の2008年に初めてプレイしたときには感動しました。シンプルなルールとシンプルな各アクションの組み合わせで作り出される戦略的奥深さ、型にはまらない選択肢、そして探検気分。どれも良かったです。

限られた数のコマとAPでジャングルを移動しつつ、遺跡を発掘して、発掘済みの遺跡で多数派を維持するのは大変です。しかし、そのジレンマとマネジメントが楽しい。

アクションポイント制は選択肢が多いため、慣れるまで時間がかかりがちです。他プレイヤーを待つダウンタイムです。ゲームプレイに2-3時間かかった記憶があります。しかし、最近のトレンドの「重い」ゲームと比べれば気楽かもしれません。

エルグランデ」同様に、ドイツゲーム・ユーロゲーム的なシンプルでシステム重視のカルチャーの中、1990年代に作成された大作として大好きなボードゲームです。

ohigedokoro.hatenablog.jp