お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

リネイチャー/Renature

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リネイチャーはクラマー&キースリンング(ヴォルフガング・クラマーとミヒャエル・キースリング)のタッグによるデザインの超新作ボードゲームです。これまで名作を多く世に出してきた、巨人たちの強力タッグです。この二人組では「ティカル」などが有名ですし、クラマーは「ニムト」や「フォーラムロマナム」等、キースリングは「アズール」シリーズのデザイナーです。

今回4人でプレイ。

シンプルルールで、システムがゲームの楽しさを規定する感じが好きです。90年代的です。木の「ドミノ」も厚みがあり質感が良いものです。

ゲーム盤には碁盤の目状にマス目が切ってあります。いくつもの島状の陸地とそれを区切る水路とがあります。水路に長さ2マス程のドミノ的タイルを置きます。それに接した陸地に各プレイヤー色の植物コマを置き、マジョリティー争い・陣取りをします。各プレイヤーがどのプレイヤーにも所属しない中立コマを持っているところにも特徴があります。中立コマはダミープレイヤーのように動き、ゲーム展開を複雑にします。

3枚しかない手札タイルから1枚置いては補充を繰り返します。一見運の要素が大きいですが、「雲」を消費することで置くルールを柔軟に変更して(ジョーカー動物の変更)運ゲー感を下げています。また、プレイヤーを指定してのいわゆる「殴り合い」要素(直接攻撃)がありますが、極めて現代的です。殴るのに「名目が必ずある」とか「仕方ないけれど殴る」との声もありました。

開始直後の領域で小さな点数の低い陸地を着実に取っていくか、遠くの大きな点数の高い陸地を取ってゆくか、対局を見る力が必要かもしれません。同時にパズル的な細かい配慮と計算も求められます。

中立コマが2人用を面白くするかもしれないとの指摘もありました。面白いデザインです。(そして、クラマー&キースリングのゲームでは「プエブロ」というゲームに似た仕組みがあるとの指摘)

90分くらいプレイにかかりましたが、2回目からは表記プレイ時間の通り45分程度で1ゲーム遊ぶことができそうです。

また、「オークを置くよ」とか、「杉置き杉」とか、「草置くとか草生える(笑)」(←インターネットスラング)とダジャレが飛び交いました。それに、正体不詳の動物をGoogleレンズの写真で検索したりとゲーム外でも盛り上がりました。

高度にデザインされたゲームと思います。とても面白かったです。

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ホビージャパン リネイチャー 日本語版

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  • 発売日: 2020/11/09
  • メディア: おもちゃ&ホビー