レオ・コロヴィーニによるデザインのボードゲームです。協力ゲーム。ゲーム仲間がスペイン語版の珍しいゲームを輸入しました。「オデッセイ・ポセイドンの怒り」はその人による仮訳です。
協力ゲームとは書きましたが、パンデミック型の全員でシステムと戦う方式ではなく、プレイヤー1人対残りの全員のチームが争う、いわばスコットランドヤード方式です。今回はポセイドン役1人に他プレイヤー4人の計5人でプレイ。
(ポセイドン担当でない)プレイヤー達は盤面中央にある「聖なる島」を目指して各人担当の船を動かします。それが勝利条件です。ポセイドン担当はプレイヤーの内誰かが聖なる島に到達したら敗北です。
そして、ポセイドンが嵐を起こし船を動かしてしまいます。しかし、それでどちら方向に船が動いたのかが、プレイヤー(船乗り?)にはわかりません。1歩動くと、(ゲームマスターでもあるポセイドン担当から)「~が見える」と盤面の情報を言われます。それをヒントにプレイヤー達は船の進む方向を決めます。「もう2回動かされたら、どこにいるのかわからないのでは」と恐れおののきます。ところが、これが理詰めで意外とぎりぎりわかるのです。
「陸伝いに進めというのが昔の教え」とつぶやきながら、船を進めます。毎回「島が2つ見えます」などの情報がもらえるからです。
今回は(ポセイドン担当ではない)プレイヤー達の勝利。マップが1番簡単そうなものだったからかもしれません。
高度な「潜水艦ゲーム」かと思います。衝立を挟んで、相手の見えない潜水艦を攻撃するあれです。
いくつかゲーム中の面白発言。
- 開始早々、ポセイドン担当が「俺は神」とネットスラングでからかわれます。人が集まるボードゲームっていいですね(苦笑)
- 「船は離れているけれど、プレイヤー同士話し合っていいの?」「スコットランドヤードだって携帯電話ないでしょ」
コロヴィーニ的な、論理的なプレイを求められるかなりの良作です。キャプテンソナーをターン制にしたものなど求めていた人にはいいかもしれません。
「新型コロナウイルスCOVID-19の流行でボードゲーム会を中止して」にあるように、過去のプレイ記録蓄積からお送りしました。
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リンク
- Odyssey: Wrath of Poseidon | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/176215/odyssey-wrath-poseidon
- Odyssey | Devir Iberia http://devir.es/producto/odyssey/
- Odyssey – Wrath of Poseidon (English Rules) are now online « Ares Games http://www.aresgames.eu/15500