王への請願はダイスゲームです。BoardGameGeekによれば2006年発売ですが、近年日本語版が登場しました。
十数年前にドイツ語版をプレイしましたが、最近日本語版をプレイ。イラストがだいぶ違います。ゲームそのものは変わっていなさそうです。
最初、プレイヤーは3つのダイスを持ってゲームを開始します。これは宮廷の人々への影響力を表します。一人ひとりに影響力を及ぼして(=キャラクターのカードを獲得して)手持ちのダイスを増やしたり、ダイスの振り直しを強化する効果を獲得したりして、ついには国王へ謁見・請願へ至るのを目的とします。
うまくカードを獲得してダイスの数を増やすなどしないととても国王まではたどり着きません。ここに組み合わせの妙があります。トレーディング・カード・ゲームのプレイヤーには熱い作りだと思います。
また、沢山のダイスをジャラジャラと何回も振るのにはプリミティブな喜びがあります。
今回3人でプレイ。
最初、ダイスを増やす強力な「農夫」を入手。このカード、プレイ人数よりも1枚少ない枚数しかありません。これを取ることができなかった人はなかなか苦しい展開に。順に宮廷のピラミッドを上位に進みます。「将軍」はダイスを2つ増やす超強力カード。これを獲得しないと国王へは届きそうにありません。よーし、将軍狙うぞ、と思いよく見ると、どうしてももう一つダイスが必要です。ああ、これはつまりダイス目が悪い場合の救済手段に見えていた、道化師・ペテン師を獲得してダイスをさらに増やす必要があったのか。しかも、序盤から取るのが定石なんじゃないか。そこからピラミッドを駆け下りてペテン師を獲得、将軍から国王までたどり着き、最終的に勝利。
展開上2時間かかってしまいましたが、2回目からは1時間で終わると思います。
2020年2月12日追記
ブログを書いたら、当日一緒に遊んだ人から指摘がありました。カード効果の解釈が間違っていたとの事。「職人」などの「ストックからダイスを1つ取り、Xの目にしてアクティブなダイスに加えます」系カードを、固定済みのダイスとして扱ってしまったのですが、振り直せる方だという事。これは将軍取るのも国王取るのも大変だし時間かかるわー。「マジックもそうだったけど、みんなでわいわい。ちがうよ~とかいうのもアナログゲームの楽しみかたかもですねー。ライオンズアイダイヤモンドとか懐かしい…」とも言ってくれてありがたいし、いい指摘だと思います。
(追記ここまで)
「王への請願」は2015年に「ファラオの恩恵」というタイトルでリメイクされています。ファラオの恩恵も登場直後にプレイしました。王への請願のキャラクターに対応するカードが沢山用意されおり、ゲームをプレイするたびに登場するものが変わります。プレイの度に毎回異なる展開が楽しめる作りです。僕はシンプルな王への請願が好きですが、ファラオの恩恵の方がやりこむにはいいかもしれませんね。
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リンク
- 王への請願 メビウスゲームズ http://www.mobius-games.co.jp/Amigo/UmKrone&Kragen.htm
- Group SNE | 製品情報 | ボード/カードゲーム /王への請願 ゲーム紹介 http://groupsne.co.jp/products/bg/os/os_details.html
- 王への請願 play:game http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=1921
- To Court the King | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/21632/court-king
- Favor of the Pharaoh | Board Game | BoardGameGeek https://www.boardgamegeek.com/boardgame/171011/favor-pharaoh