お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

2010年12月うりぼうの会 「FOCUS/フォーカス」1981年ドイツ年間ゲーム大賞作

「FOCUS/フォーカス」を4人プレイしました。1981年ドイツ年間ゲーム大賞作。いわゆるアブストラクトゲームで、運の要素は全くありません。強いて言えば、席順くらいでしょうか。このフォーカスが、ルールは極めてシンプルなのに、手番の選択肢は非常に多く、頭を使わされるゲームでした。

この、フォーカス、1年以上前にヤフオクで買って、うりぼうの会や調布たづくりボードゲームの会い(名前変えよう)に何度も持って行ったけれど、プレイできていなかった作品。今回は、みそさん、nemmy さん、くにすら、私ひげダイスでプレイ。
デザイナーは、大御所の故シド・サクソン先生です。アクワイアやキャント・ストップなどを作った人です。
ルールは極めて簡単。自分が動かすことができる駒がなくなったら負けです。
手番が来たら、写真の様に敷き詰められたキャップの様な駒の中から自分の色のものを一つ選び、縦か横に一マス動かします。その時に、他の駒に乗せても良く、二段以上の駒を「スタック」と呼びます。スタックは一番上の色のプレイヤーのものです。手番にはスタックを動かす事もできます。スタックはその段数ピッタリの数だけ、駒と同様に移動します。
この時、積まれた全てを移動させなくてもいいのがミソ。例えば、五段のスタックの上三段だけを三マス動かす選択肢もあります。
そして、六段以上になると、五段になるよに、下から駒を取り除きます。この時、一番上の色の駒は取り除かれるのでなく、その色のプレイヤーの手駒になります。これは空きマスや駒、スタックの上に置くことができます。激しいです。
さて、いざ始めてみると、選択肢が多くて、どう手を打ったらいいのかわかりません。多分序盤は適当でいいのだと思います。
そして、スタックが増えてくると、他で味わった事がない、複雑な盤面が現れます。
スタックの上部だけを動かした時の影響を考える必要が出てくるのです。残ったスタックが自分のものか、既に負けたプレイヤーのものか、有利な状況のプレイヤーのものか、不利なプレイヤーのものか。そして、そのスタックは次にどの様に動くことができるのか。
途中で、このゲームは収束・終了するのか疑問になりましたが、どんどん盤面の駒は減っていき、決着がつく不思議。
頭を使うゲームでした。みそさん推奨。

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Book of Classic Board Games (Klutz)

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  • 発売日: 1999/07/15
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