お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

キャプテンキッド/Capt'n W. Kidd

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カフナの人によるデザインらしいアブストラクトゲーム集(非アブストラクトゲームも有)。3つのルールが入っています。ゲーム会の隅っこでひたすら二人でプレイ。

タイトルのように、海賊の駒を動かすのは共通すルールです。面白いのは駒に前後の概念があるところ。盤面の全てのマスと駒には3つの方向があります。2方向が前面で、残りが後方です。後方には進めません。移動をすると、進んできた通路が後方となります。

ロイヤルキャプテンのルール

変形版面での3方向将棋。前面には刃物を突きつけたような状態。敵対するプレイヤーの駒を3方向(=全方向)から刃物で囲い込めば、その駒を無効化できたとして(捕まえた?)盤面から取り除きます。先に敵の駒全てを取り除けば勝ちです。

ルールは簡単。実際に手を決めるのはとても難しい。選択肢が多いのです。将棋さす人はもっと複雑なゲームをしているわけで、本当に天才だと思います。

自由な選択肢の多いアブストラクトゲームの難しさを感じさせるゲームでした。とても面白い!

Quedanの商人のルール

敵を捕まえることができますが、今度は開放もできます。このルールでだけ、1から3の目が出るダイスを使います。

翻訳ルールに謎があり、途中でプレイを諦めることに。でも、それも楽しい経験でした。舶来品ゲームを頑張って遊んでいる感じがします。この(今回はショップの日本語翻訳ルールがついているものの)プレイヤーが英語ルールを何とか読んで遊ぼうとする感じがいい! そして原語はドイツ語で、英語も翻訳なので信頼していいかわからない感じも趣味人っぽくていい! 頑張って遊ぶぞ、という遊びに情熱をかける自分自身に酔う感じがいい! なお、インターネット上に無料オンラインプレイできるバージョンがあるらしく、それを遊べばルールがはっきりしそうです。

マダガスカルのルール

今度は、敵駒の上に自分自身の駒を乗せると、敵駒を捕虜にできます。駒は自身の駒を敵駒の上に載せます。だんだんタワー状に高くなってきます。そうすると、駒の進む歩数が変わって、高さ歩分進むことができるようになります。今回の解釈では、その歩数ぴったりでないと敵駒を取ることができないとしました。つまり、高さ3の駒があって、1歩先に敵駒がある場合、進めないとしました。敵を全滅させるまでゲームを行います。

このマダガスカルのルールはこれまでのルールでのプレイ全ての技能が求められる総合戦でした。「フォーカス」を思わせる面白さがあります。きちんと収束するのも不思議なデザイン。

「ロイヤルキャプテン」よりも自由度は下がった気がしますが、高度でとても面白い!

全体を通して

全体を通して、ちょっとしたミス・下手でそのまま負けるので、よくできたアブストラクトゲームだと思いました。

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