テレビでラストサムライを見ました。アメリカ南北戦争での誇り無き戦闘に疲れた英雄が、日本に渡って武士道に触れてそれに傾倒していくお話です。ハリウッド映画ですが、日本的な美意識や、日本人のわかりにくい行動について深く触れてゆきます。
実はこの映画、僕は映画館でも見たのですが、その時はそんなにいいとは思いませんでした。しかし、数年経って改めて見るとそんなに悪くありません。特に、次々と日本で伝統的に美しいとされている、命をかけた忠誠心や、桜が散る様、俳句、無心、全身全霊を持って打ち込むこと、水に濡れた女性(?)、刀に銘を打つことなどなどをうまく観客に伝えようとしています。それでいながら娯楽映画です。アメリカ人にも伝わる表現なのでしょうか。
愛想良く笑う日本人の、笑う場面に変化を付け、友好的な笑いの場面と、ただ笑った表情をしているだけの時があることを表現しているのはすごいと思いました。逆に寡黙な人物が友好的で誠実なことの表現も見事だと思います。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2006/06/30
- メディア: HD DVD