お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

美徳/Bitoku

美徳はジブリアニメの「もののけ姫」リスペクトかなと思わせる幻想的古代日本をテーマとしたボードゲームです。原題も「Bitoku」で日本語です。ダイスプレイスメント(ワーカープレイスメント的な意味で)とデッキ構築が基幹システムとなるゲームです。写真のボードの大きさやコンポーネントの数からも想像がつくかもしれませんが、構成する要素が数多くある総合的で多彩なボードゲームでもあると思います。

今回3人でプレイ。

まず、ボード等のセットアップに30分かかります。コンポーネント・用具が多いのです。ボード上にくぼみがあり、そこにはめ込む小さなボードもあります。さらに個人ボードもあります。拡張も作りやすいですね。

その後、ルールのインスト(説明)に約1時間。コンポーネントの数も、それに印刷されている事も多いのです。拡張も作りやすいですね。

コンポーネントが多いので、それらの相互作用についてのルールもあります。ルールのサマリーが付属していますが、4ページあります。多いですね。しかし、ルールはよく見ると、順を踏んでボード上の特定の場所にダイス(振らないのでキューブと呼ぶべきか)を置くのが基幹のシステムとなっています。それを前提とすると理解しやすくなります。

ダイスプレイスメントで妖怪カードを集めてデッキとします。初期デッキ構成カードよりも後から手に入る方がいかにも強いので、カードを取得するモチベーションとなります。

ゲームは1年を4回繰り返します。各年は春夏秋冬の4フェイズに分かれています。手番数が少ないので何でもかんでもできるわけではありません。時間は直線的ではなく繰り返しであるという観念も日本的かもしれません。

たくさんある要素から、どうやって勝利点(VP、「徳」か?)を得てゆくかが考えどころです。

ルールや要素は多いですが、何を実施してもポジティブな結果が得られます。どちらの方が得かという計算はしますが、直接的な妨害はほぼないと言ってもよさそうです。ですので、プレイ感がポジティブです。

プレイは2時間から2時間10分程でした。重量級ボードゲームの軽い方といったところでしょうか。Board Game Geek でも8.0と高得点。繰り返しプレイに向いたモダンな大作だと思います。

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