お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ケルトスパイラル/Keltis Das Orakel

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ケルトスパイラルはライナー・クニツィアによるデザインのボードゲームです。ドイツ年間ゲーム大賞受賞作「ケルト」シリーズです。

ケルト(無印)は当時プレイしても面白さが伝わってきませんでした。ロストシティと比べて刺激が足りないと思いました。しかし、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、高評価する人もインターネットで多く見かけます。これはおかしいと思い、ケルト本体はもちろんケルトタイル、ケルトダイス、ケルトカードと買い、プレイしました(拡張は買ったもののプレイできていません。ケルトスパイラルは未所有未プレイ)。iPhoneアプリiPadアプリも買い、繰り返しプレイしました。近年英語版であるロストシティボードゲームも買い、プレイしました。そして、10年近く経つ今、だいぶケルトの面白さがわかってきた気がします。またケルト(と拡張)をプレイする機会を持ちたいとおも思います。

https://ohigedokoro.hatenablog.jp/entry/2021/10/keltis

このように考えていましたが、このケルトスパイラルをプレイしたのでついにケルトシリーズ全作品をプレイしたことになります。

ルールは簡単ですが、さまざまな要素が入っています。考えるべき要素がとてもたくさんあってそれらがお互いに絡み合います。とても高度なハンドマネジメント(手札調整)を求められます。ケルト上級編です。

各マス(石)に置くチップの効果はよく考えられていて、これまでのシリーズにないアイデアが詰まっています。ランダムに置くこのチップがプレイのたびに展開を異なるものとします。「今回のチップ配置ではこのように動いて…」と戦略を立てるのが面白いですね。原題にオラクル(神託)とある通り巫女が登場して得点獲得の鍵となります。わざとゆっくりと駒を進めて得点を稼ごうとします。でも、別の勝ち筋もありそうです。

ルールはシンプルながら、絡み合う要素はたくさんあり、考える事がたくさんあります。「ケルト追加ボード」よりも洗練されてプレイ感が楽しい、思考難易度が高いケルトだと思います。高評価。