お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

頭脳絶好調(インジーニアス)/Einfach Genial

頭脳絶好調(日本語版「インジーニアス」)はライナー・クニツィアによるデザインのボードゲームです。対戦型論理パズルのようなゲームです。ソロプレイも可能。

手番が来たら六角形が2枚ついたような形の手札タイルを盤面に置きます。タイルには2つの図柄(=色)があります。置くたびに点が入ります。各図柄が盤面で連続して並ぶと高得点です。高得点獲得を考えると同時に、次の人がそれによって大量得点というのは避けなければなりません。パズル的な難しさと面白さとがあります。

得点システムが特徴的です。各プレイヤーの各色毎(全6色)に得点があります。ゲーム終了時、各プレイヤーは、最も点数が少ない色の得点が入るのです。つまり、全色を平均的に得点する必要があるのです。それでいながら、1色を最高得点まで獲得すると追加手番を行うことができて高得点へと繋がります。これがジレンマであり、どちらを優先するのが勝利へと近づくのか考えさせられるのです。また、この追加手番の瞬間は論理パズル的ゲームの中で感情的に盛り上がる瞬間でもあります。

今回、恐らく約13年ぶりにプレイしました。そして、初めてのソロプレイルールでの1人プレイです。これが頭脳絶好調らしいプレイ感が出ます。面白いです。ただ、本来ソロプレイは熟練の差が得点に表れて上手くなると得点が高くなるものだと思うのですが、引くタイルの偏りの影響が大きく思えました。

クニツィアによる名作の一つだと思います。