お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ヘックメック/Heckmeck am Bratwurmeck

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名作シリーズ記事。

ヘックメックは、ライナー・クニツィアによるデザインのボードゲーム(ダイスゲーム)です。ドミノのようなタイルに虫が描いてあります。ダイスを振ってその虫をたくさん集めた人の勝ちです。過去にはiPhoneアプリにもなっていたと記憶しています。

手番がきたら、ダイス8個を振ります。出た目から1つを選び、同じ目のダイス全てを自分の前におきます。残りを振り直すこともできます。振り直したら、まだ選んでいない目だけを選ぶことができます。これを繰り返し、前に置いたダイス目の合計値をできるだけ高くします。グリルと呼ぶ場に並んだタイルから(基本的に)同じ数字のものを獲得します。タイルには数字と虫が描いてあり、虫の数が点数です。

ダイスを振る際に失敗となることもあります。特に、数字の他にある虫のダイス目を少なくとも1つは取っていないといけません。

これを繰り返しますが、さらにあるタイルの取り合いについての独特なルールがあります。取るべきタイルを他プレイヤーが持っている場合、それを奪うことができます。また、タイルを持っている状態でさらに別のタイルを手に入れた場合、積み重ねてしたのタイルを奪われない状態にできます。さらに、ダイスの失敗にはペナルティがあり、既に持っているタイルを返さなければいけません。

実際にプレイすると、確率の計算と、ダイスをジャラジャラと振ったりタイルを奪い合うプリミティブな喜びが同居します。ダイスの虫の目を必ず取るルールにもジレンマがあります。合計の数字を高くするか、虫の目を取るかよく考える必要に迫られることがあります。

もちろん、「グリード」に代表されるダイスゲームの、何回もダイスを振れば振るほど高得点が狙えるが、バーストして全てを失う可能性もあるというところが基幹であり楽しいところです。さらに高い目を狙いたくなる要素が仕込まれています。

タイルの質感もしっかりとしていて良いものです。プレイ時間30分くらいで終わるのも良いところ。

プレイ人数が2人から7人までとなっています。しかし、あまり多いと待ち時間(ダウンタイム)が長くなり、だれたように記憶。多くても5人まで、できたら4人までが良いかもしれません。

極めて面白く、定番としてお勧めできます。

リンク

Heckmeck am Bratwurmeck: Für 2 -7 Spieler. Spieldauer: 20 - 30 Minuten

Heckmeck am Bratwurmeck: Für 2 -7 Spieler. Spieldauer: 20 - 30 Minuten

  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: おもちゃ&ホビー