アズールシリーズ第3段の「アズール:サマーパビリオン」を遊びました。今回4人でプレイ。
元祖のアズールや2作目同様、半アブストラクトなパズル的頭脳ゲームです。デザイナーのキースリングはいい仕事しています。同時に厚みあるタイルや高さのあるタワー(タイルを放り込む)、美しいイラストが描かれたゲーム盤も魅力的で高い満足感を与えてくれます。
ゲームでは、菱形の厚みあるタイルを並べて建物を作ります。6色のタイルを取り合って、各自の手元にあるゲームボードの建物(パビリオン)を建設します。各プレイヤーの手元には花状の柱が7本あります。6本は色別で、1本は6色全てのタイルを1枚ずつ配置して完成させます。タイルを置くたびに得点が入ります。タイルが連続して並ぶと得点が多くなる仕組みがあります。さらに、柱を完成させる(タイルで埋まる)と一気に高得点が入りますが、バランス型でも追加特典が入る仕組みがあります。
タイルを獲得するルールがミソで、これまでのアズールシリーズとほぼ同様ですがよくできています。各ラウンド始めに袋からランダムにテーブル中央にタイルを配置します。それをルールに従って各プレイヤーが順に取ります。その気になれば(というよりも人間の能力がものすごく高ければ)かなり先まで見通して手を選択できます。その際、自身のゲーム盤でのパズルだけでなく、他のプレイヤーの選択肢も考慮したマルチゲーム的思考も求められます。効率よく取ろうと頑張ったのに、よく見たら次の人が大喜びということも…。パズル的・効率追求的思考と、他のプレイヤーがどのタイルを欲しがっているのかを考えるインタラクションの多さが同居するデザインが素晴らしいですね。
今回僕はバランス型で攻めましたが、どうもそれでは勝てそうにありませんでした。しかも、かなり差が開いての負けです。また、作戦をきちんと立ててアブストラクトゲーム的に遊ぶには2人から3人がいいかもしれません。
スタンダードな魅力がある元祖「アズール」、高難易度の2作目「アズール:シントラのステンドグラス」、元祖以上にスタンダードな魅力がある3作目「アズール:サマーパビリオン」。本作もかなり好きなボードゲームです。
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リンク
- アズール:サマーパビリオン | | ANALOG GAME INDEX http://hobbyjapan.games/azul_summer_pavilion/
- Azul: Summer Pavilion | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/287954/azul-summer-pavilion
- シリーズ第3弾『アズール:サマーパビリオン』日本語版、2月下旬発売 - Table Games in the World - 世界のボードゲーム情報サイト https://www.tgiw.info/2020/01/azulspJ.html