お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

2008年夏休み訪問ゲーム会 3回目

ストーンRさん宅にお呼ばれしてのボードゲーム会。今回の参加者は5人です。途中メンバーの出入りがありましたが、僕は最初から最後まで参加させて頂きました。
今回プレイしたのは次のゲーム。

  • 手本引き
  • ENERGIE POKER/エネルギーポーカー
  • Cranium Bumparena/バンパレナ
  • 東京乗車券
  • Cabale/カバレ

手本引き

まずはストーンRさん一押しの、日本の伝統博打ゲーム「手本引き」から始めます。
この時点での参加者は、ストーンRさん、ヴァイスさん、ユリチョフさん、ひげダイスです。
手本引きがどんなゲームかは関連エントリーをご覧ください。
次の写真はプレイの様子。ストーンRさんが片手で札をたぐります。

今回、ゲームとしての完成度を上げるために、ストーンRさんがいくつかの工夫を入れました。次の写真はその1つの回数表示板。10回やると一回精算して点数計算します。また、各回の賭けるチップの枚数に上限を設ける事で、1位になるために大量賭けというプレイを防いでいます。

最初にストーンRさんが胴師(親)になりました。また、手堅く勝っていきます。また、演出もたっぷりで最初に親をやってもらうと雰囲気ばっちりで世界に入って来ますね。
次にヴァイスさんが胴師。子の予想を見事にかわし続け、圧倒的な得点を得ました。
その次にユリチョフさんが胴師。見事に子に読まれ続けてしまいます。ひげダイスからは、まるでユリチョフさんの考えている事が透けて見えているように感じられました。
最後にひげダイスが胴師に。前回もそうだったのですが、ストーンRさんにことごとく当てられ、むしられます。
最終得点は次の通り。単位の「万円」は実際の手本引きが10万円単位で賭けるらしいとの事で、チップ1枚を10万円で計算(実際にお金は賭けていませんよ)。ストーンRさんの圧勝でした。
上から胴師の順番になっています。

総計
ストーンR +051 -130 +189 +192 +302(万円)
ヴァイス +097 +228 -118 -125 +082(万円)
ユリチョフ -096 -053 -203 -014 -366(万円)
ひげダイス -052 -045 +132 -053 -018(万円)

約1時間半でこれだけの金額が動くのですから、実際に賭けていたかと思うと恐ろしい。まさに禁断のゲームです。
最初に手本引きを知った時は、ゲーマーである我々よりも賭場で賭けている人達の方がヤバい人達だと思っていました。しかし、今回その考えが変わりました。
賭場で賭けている人達はお金を増やすために胴師の心理を読もうと努力します。お金が目的なのです。
しかし、我々ゲーマーはこの心理戦を楽しむために手本引きをしているのです。心理戦自体が目的なのです。こちらの方がヤバいと思いませんか?
札の入手方法は、play:game ボードゲームデータベースのストーンRさんのコメントおよび、「手本引きの札を Amazon で売っていた」のエントリーをご覧ください。

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ENERGIE POKER/エネルギーポーカー

これはレアゲーム。箱に西ドイツ製とドイツ語で書いてあります。
非常に高い評価を得ているゲームとの事です。
箱絵。

各プレイヤーは自国のエネルギーを確保しようと努力します。しかし、年々必要なエネルギーは増えていきます。
しかも、エネルギー供給源から供給される量は毎年変動していきます。最初多かった石油は減り続け、原子力や太陽エネルギーは増え続けていきます。
バッティング系と言えるのかもしれません。
ある資源(例えば石油)のトップを確保した後、他の資源を全力で確保して、他のプレイヤーに自分がトップの資源(この場合石油)をお金で買わせるのが強いですね。
play:game データベースによれば、1980年のゲームなのに、非常に状態の良いゲームでした。


僕も途中までそこそこ稼いでいたのですが、最後ヴァイスさんにがさっと持って行かれ3位。全体の順位は次の通りです。

  1. ヴァイス
  2. ユリチョフ
  3. ひげダイス
  4. ストーンR
雑感

ドイツゲームとよく言いますが、ボードゲームが作られているのってもしかして旧西ドイツの地域なんでしょうかねぇ。経済格差もあると聞きますし、共産主義国がどこまでボードゲームという娯楽製品を計画経済の中で作っていたか疑問で、統一後も文化的にボードゲームを作るという事が広がったのかも疑問です。
だれか詳しい人教えてください。

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Cranium Bumparena/バンパレナ

ここで○陀さんが駅に着いたとの事で、ストーンRさんが迎えに行く事に。その間、残りの3人でバンパレナをプレイしました。
3月2日週末訪問ゲーム会 その3 Cranium Bumparena/バンパレナ」に引き続き2回目のプレイ。写真はその時のものです。
もうちょっとボールの弾かれ方が少なくて、予想通り動けば面白いのになと思いました。

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追記
公式サイトなくなっていた。Cranium 社が Hasbro 社に買収された? http://www.hasbro.com/common/instruct/BD61756F-D56F-E112-4D4B493342D584D7.pdf

東京乗車券

初めての「Ticket to Ride/乗車券チケット・トゥ・ライド)」。しかし、東京乗車券という同人ゲームからのスタートです。
しかし、地名が首都圏で分かりやすくなじみやすいですね。僕の場合だと、秋葉原〜千葉間をつないだり、千葉〜舞浜間をつないだりしました。

ちなみに、このゲーム盤の「船橋」は「西船橋」なのか「津田沼」なのかという議論が起きました。舞浜と松戸に線路が延びているんですよね。
好きな色で使えるカードの仕組みが絶妙かつ、枚数が多いのがうまく機能していると思いました。
ストーンRさんが1位。
僕は4枚の目的地カードを達成しつつ3の長さの線路をつないで細かく点を稼いで2位。カードを溜め込んで最後に長い線路を引くのは強いなと思いました(だから一部の色カードが不足したんですね)。
大変面白かったです。でも、他の人の目的地カードがわからないので、マルチゲーム好きにはあまり面白くないかもしれません。

ゲーム終了時の盤面。僕は緑色。

Cabale/カバレ

ここでユリチョフさんが帰宅。
最後に多人数アブストラクト、カバレをプレイしました。

これまたやり応えのあるアブストラクトゲームでした。
他のプレイヤーのものも含めて、駒に隣接するように時手自分のを駒を確実に置いていき、それを守るようにブロッカーを置いていくのがいいように思えます。
多人数アブストラクトは独特の面白さがありますね。
手堅く2段(得点倍)の駒を高得点エリアに置いたストーンRさんが勝利。僕は3位だったような。