お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

3月2日週末訪問ゲーム会 その2 Twilight Struggle/トワイライト ストラグル

3月2日週末訪問ゲーム会 その1 Tashkent DOMINO/タシケントドミノ」の続きです。
次に、「Twilight Struggle/トワイライト ストラグル」をプレイしました。2人用ウォーゲーム(シミュレーションゲーム)です。
ウォーゲームというと、細かいヘックスがびっしり書き込まれたボード上で、小さな紙の駒(チットと呼んだような気が)を動かし、緻密なプレイを10時間以上行うといった印象があります。しかし、ストーンRさんによれば、トワイライトストラグルはウォーゲームをドイツゲーム風に色付けし、気軽にプレイできるようにしてあるとの事。ゲームを終えてみると、実際にそう感じました。
トワイライトストラグルは、アメリカとソ連の冷戦をテーマとしたボードゲームです。プレイヤーはアメリカかソ連を担当し、世界各国への影響力を増加させ、冷戦に勝つ事を目的とします。ただし、あまり軍事活動を多くしすぎると核戦争が発生します。核戦争を起こしたプレイヤーは負けとなります。なんともリアルな設定です。
これが盤面。

ストーンRさんの工夫で、チットではなくダイスで影響力の数を表し、支配している国にはビーズを置くようにしました。これは楽。

ターンと宇宙開発の状態を表すマス。1つのターンは複数のラウンドで構成されています。宇宙開発競争もシミュレートされているのです。

トワイライトストラグルの肝となる、イベントが書かれたカード。実際の歴史的写真が印刷されていて、とても気分が盛り上がります。日本語が書いてありますが、これはシールを貼ったもの。カードの文章を読まなければ毎ラウンドのゲームを進める事ができないので、シールがなければプレイは厳しかったと思います。日本語化されているので、ゲームで有効な手を考える事に集中できました。

すでにプレイしたことがあるストーンRさんから聞いていたのですが、ソビエトが有利なゲームですね。ちなみに僕は未経験という事で、ソビエトを担当しました。
序盤僕はヨーロッパを軽視し、アジア、中東と勢力を拡大していました。しかし、このせいで危ない橋を渡る事になりました。ヨーロッパを支配した状態で、ヨーロッパの精算カードが出ると、支配しているプレイヤーの勝ちなのです。経験者同士ならば、序盤はヨーロッパで勢力争いをし、ヨーロッパの精算カードが出てしまったら、徐々に世界に舞台を広げるという展開になりそうです。
今回は、東ドイツアメリカに奪われ、ピンチでした。
序盤はソビエト有利のカードが多い。中盤でややアメリカに有利なカードが増す。後半にアメリカ有利になりそう。そんな感じです。でも、今回は中盤(Mid War)の序盤でゲームは終了してしまいました。今回は僕の勝ち。
アメリカが勝つには、序盤にヨーロッパを支配するか、後半までゲームを延ばすしかないのかもしれません。
カードのイベントを覚えるのも重要そうです。たとえば、ソ連が日本でクーデータを起こしたりして、影響力を増加させても、「日米安保条約」カードがでると無効化されてしまいますから。
ゲーム終了時の盤面(たしか)。南北アメリカ大陸ではほとんど争いになっていません。

どうやったら勝てるかいろいろ考えさせられて、大変面白いゲームでした。インスト45分、プレイ2時間でした。

3月16日 追記

ゲーム名の由来となったらしいジョン・F・ケネディの伝記

A Twilight Struggle: The Life of John Fitzgerald Kennedy

A Twilight Struggle: The Life of John Fitzgerald Kennedy

2013年1月13日 追記

日本国内でも Amazon.co.jp で和訳なしデラックス版が販売中でした。

2016年3月29日追記

日本語版が発売されます。

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