お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

新書が blog と専門書の間くらいでいい感じ

最近、新書にはまっている。新書と言えば本の縦と横の長さがある長さの本を指す名前だが、その内容にも傾向があるようだ。
まず、たいていは1つのテーマについて書いてある。頁数が200から300頁でそんなに厚くない。厚い専門書やハードカバーの本ほど突っ込んだ内容のものは少ない。手を広げすぎる事も少ない。かといって、それほど薄い訳ではないので、(たいていの) Web 上の文書、特に blog や雑誌の記事よりもまとまった情報の事が多い。この頁数が僕にはちょうどいい。トラックバックをたどったり、はてなブックマークの人気記事を読むよりも短時間で読める事もありそうだ。
厚過ぎないし、技術書のように内容をキチンと理解しながら読み進める必要がないし、小説のようにじっくり味わいながら読む種類の本でもないから、読むのにそれほど時間がかからない。印刷された本の形式なのも僕には短時間で読むのに役立っている。ちょっとした空き時間に読めるのもいい。だから、気になるテーマがあれば関連分野の書籍を何冊も読む事ができる。ハズレの本を引いた時も無駄にする時間が少ないし、他の本を読む事でその差に気づく事ができる。もちろん気になった部分は Web で検索すれば色々見つかる。
イムリーな情報も Web ほど早くはないけれど、そこそこの早さでまとまった内容の新書が出ているようだ。逆に、内容がキチンとまとめられているおかげか、多少古い本も読んで得したと思う事も多い。
書き方もテーマとする分野についてあまり詳しくない読者にもわかりやすい本が多いように感じる。
日記系でない blog を読み渉るのが好きな人に新書はお薦めだ。blog と専門書の間くらいの分量とまとめ具合だ。blog でちょっと気になったキーワードを見たらそれについて書いてありそうな新書をとりあえず読んでみるといいと思う。新書は大抵表紙や帯に内容がうまい事書いてあるし、カバーをめくれば著者の略歴、書いた本が載っていて判断の助けになる。blog で多数の人の記事を読むように新書でも似た分野の本を何冊か読むのがいいと思う。値段も700円くらいでちょっとした雑誌よりも安い。古本屋なら100円で大量に売っていたりする。(でも古本屋だけ見るのはやめた方がいいと思う。ダメ新書の吹きだまりみたいになっていることがある。)
新書は数が豊富で書いた人は必ずしもベストセラー作家ではないし blog を書いているとも限らない。だから、良い blog を読んだ時のようにその著者ならではの知識や情報、ものの見方、経験、ノウハウが読める事もある。
FIFTH EDITION: wikipediaのこと」に、「ネットユーザーは『情報のフローコンテンツにはお金は払わないが、よく編集され、作りこまれた情報のストックコンテンツには、内容に応じてお金を払う』って事なのかもしれない。」とあるが、もしかしたら同じように考える人は少なくないのかもしれない。