お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

ドルンター ドルーバー/Drunter & Druber


1991年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作。カタンのクラウス・トイバーによる、カタン以前の作品。
狂った都市開発でどんどんと壊される建物。自分の管理する建物は守りたい。しかし、市民が賛成・反対の表明ができるのは公共トイレが破壊されるときのみ。
各プレイヤーは自分の(色の)建物(複数)を破壊されると点数が減っていきます。しかし、どの人がどの色かはわかりません。ゲームが進むうちになんとなくわかってきます。正体隠匿系というジャンルに入るでしょうか。
何年かに一度出して遊びます。

プレイヤーは道路などの新しい建築物のタイルを置いていきます。その下になったものは破壊されます。点在している、先ほどの公共トイレが面白い存在です。それを壊そうとすると、全プレイヤーの賛成・反対がわかります。
例えば、青い建物の方向へ露骨に道路を伸ばしたとき、その手前にトイレがあることがあります。その際、反対するプレイヤーは青い建物が割り振られているのではないかと考えるのです。
正体隠匿系というと、何をしていいかわからないなんてことがありがちです。しかし、このゲームでは毎手番タイルを置くことしかできません。とりあえず困ったら他人の建物の方向に道を伸ばせばいいのです。そして、タイルがなくなればゲーム終了です。迷いすぎないし、ゲームもきちんと終息します。
多人数用の、いかにもボードゲームらしいボードゲームだと思います。