お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

天九牌 - 打てば、見えてくる


先日入手した「天九牌」(→「中国伝統ゲーム・天九牌を直輸入!そして8時間かけての「開封の儀」 輸入ゲームは危険だ」参照)で遊んできました。(djangoさん、その節はありがとうございました)
入手してすぐに、双天至尊堂さん(→http://sekaiyugi.com/)が天九を遊ぶゲーム会を開催してくれたのでした。双天至尊堂さんは天九牌の本も書かれている方です。日本語で唯一の本かもしれません。少なくとも、古本屋巡りをしなくても手に入る中では唯一の本です。実は僕が初めて天九牌で遊んだのは、双天至尊堂さんに教えていただきながらでした。もう6年は前です。(その日は、双天さんにお呼ばれしていたら、全く別のつながり・「水曜日の会」で知り合ったフジワラカイさんがいらして驚きました)
そして、この日は2回目。前記の本を読んで予習して会場の高田馬場ブリッジセンターへ。ブリッジセンターは引っ越していたのですね。どうも看板がないと思ったら、フロア案内にもなく、携帯電話で地図をみて現在の場所へたどり着きました。幹事が今回のイベントウェブページに地図へのリンクを張っていていくれたのに! 知っている場所と思っても確認は重要ですね。油断しました。
ゲーム会はとても楽しいものでした。天九は4人1卓で打ちます。それが確か4卓。平日夜のゲーム会なのに、何も資料を見ないで天九を打つことができる人が、これほどたくさん集まることに驚きました。
天九はトリックテイキングに分類されるゲームです。牌の強弱の順位が重要になります。しかし、いかにも伝統ゲームで、その順にあまり規則性がありません。双天至尊堂さんよういの早見表と本のコピーを手元に置かせてもらいました。
これが不思議なことに、最初は「この牌は赤のXと白のYだから文牌で…」と表と見比べていたのが、90分位ひたすら打っているとそのA4サイズの早見表がひとつのかたちをもったものとして、ビジュアルとして頭に入ってくるのです。学校を卒業して以来の久しぶりの体験です。
これは、資料を用意して教えてくれた双天至尊堂さんのおかげであり、僕が紙をみながらゆっくり打つのが許してくれ、難しいところは的確に進行し、密度の高い体験をさせてくれた同卓の皆さんのおかげです。この日の会を開くのに、双天至尊堂さんが「天九は上級者と一緒に打った方が上達が速い」と書いていました。その通りだと実感しました。ただ、それは一緒に遊んでくれた皆さんの配慮があってのことです。感謝。
また、これは初めて遊んだときと同じ感想ですが、厚みのある牌を握る心地よい感触が、だんだんと癖になってきます。
なんどもなんども打ちたくなりますね。

リンク

アジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘- (グランペールライブラリー)

アジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘- (グランペールライブラリー)

  • 作者:伊藤拓馬
  • 出版社/メーカー: グランペール
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本