iPhone/iPad版Outlookアプリがいつの間にか登場していました。
Outlookといえば、Microsoft Office に搭載されているメールとカレンダーソフトウェアです。僕の周りを見渡してみると、非技術系のビジネスマンに人気があります。(企業向けの Windows Server 製品との連携に強みがあります)
今回、そのiOS版が登場しました。ニュースサイトによると、先月末に公開されたようです。無料です。
数日使ってみました。
これがとてもいい。何がいいのか。
iOS版でもWindows版Outlookと同様、メール機能とカレンダー機能があります。クラウドサービスと連携する仕組みになっています。
この対応サービスが幅広い! MicrosoftのOutlook.com(旧々Hotmail、旧Windows Live)はもちろんのこと、GoogleのGmailやGoogleカレンダー、Yahoo!、iCloud、Microsoft Exchangeに対応しています。独自ドメインの Google Apps も機能しました。(Microsoft Exchange、日本Yahoo!、iCloudは僕は動作未確認)
2015年11月7日追記
Outlook.com(旧々Hotmail、旧Windows Live)のメールは、iPhone/iPadに最初から入っているメールアプリで扱うことができます。(Hotmail等でも)Outlook.comのアカウントとして設定します。今回のOutlookアプリ同様に、メール受信の際即時の通知(プッシュ通知)を受け取ることができます。
上記アカウント作成画面に「FILES」という分類があります。その中に、OneDrive、Google Drive、Dropbox、boxの名前が見えます。これは、これらのサービスと連携して、その中のファイルを添付してメールを送ることができるそうです。きちんと動くのならすばらしい! 僕は単機能アプリを連携するのが好きですが、よく使うアプリであるメールクライアントに関してはそれだけで完結すると作業効率が高くなります。これまでもDropboxなどストレージサービスアプリからの連携で送ることができたかもしれません。でも、返信メールにファイルを添付するときは楽そうです。
不安になる点もあります。この機能を使うにはOutlookアプリに上記ストレージへのアクセス権限を与えます。ですので、メールやカレンダー部分にセキュリティホールがあった場合、ストレージの中身が盗み見られたり、改ざん・削除がされないかということです。
複数アカウントを登録するとこのように並びます。
メールの基本機能も優れています。
まず、Gmailが届いたら、即通知がなるよう設定できる。これまでは、Google製のGmailアプリなど一部のアプリでしかこれができませんでした。(一時期iOS標準搭載のメールアプリでもできたのですが)
デフォルトでは表示だけで通知音が鳴らないのもよく考えられています。
通知はどのメールが届いても鳴るようにできるし、一部だけにもできるようです。この区別は把握できていません。
GmailやOutlook.comメールは、削除とアーカイブを使い分けることができました。これはとてもいいですね。メール一覧画面でスワイプすると、そく削除・アーカイブできます。スワイプの動作は好みに設定できます。長押しすると多くの操作ができますが、ちょっと時間がかかります。一括既読化後にアーカイブするのは少し手間がかかりました。
また、iPhoneの通知センターでもスワイプして削除とアーカイブができました。これはGmailアプリよりも優れていますね。
作成するメールがHTMLメールなのか、テキストメールなのかよくわからないのは、技術よりの人間としては気になります。
リンクを開くウェブブラウザを、iOS標準のSafariと Google Chrome から選ぶことができます。
最近のMicrosoftのオープンさ、マルチプラットホーム対応を象徴するかのような機能です。
カレンダーは、普段Googleカレンダーを使っています。ですので、OutlookでGoogleカレンダーを扱うことができるのはとても便利です。これまではiOS標準のカレンダーアプリでGoogleカレンダーを使っていました。
iOS標準カレンダーアプリと比較すると、イベント・予定前の通知が1回しか設定できないのが不便です。iOS標準カレンダーアプリやウェブブラウザで使うGoogleカレンダーでは2回通知がくるよう設定できました。これに関しては、カレンダーを使いたいけれどメールを使う必要がないときはiOS標準カレンダーを使おうと思います。(予定情報はGoogleのクラウドに保存されますから、どちらを使っても同じ情報を扱うことができます)
1回のイベント・予定で2回の通知を出すことができれば、直前に忘れないようにできます。さらに、長期的な仕事やずっと先の予定を入れたときに、当日に加えて着手するためのしらせになります。
※話がそれますが、スマホではカレンダー機能・アプリがとても重要だと思います。常に持ち歩くからです。日時が重要なことは即予定を入力して、見れば思い出さなくてもよいようにします。また、その予定を忘れないように通知を設定します。Googleカレンダーなどと連携すれば、スマホに加えてPCやタブレットなどにも通知を出すことができます。
カレンダーに関しては、まだほとんど使っていません。これから使ってみようと思います。
Gmailのようにメールがクラウドに保存されているなら、今のメールアプリを削除しなくても2つを並行して使うことができますので、試してみるのはいかがでしょうか。
追記
Microsoftには Windows 8/8.1 のメールとカレンダーアプリをこのくらい高機能にして欲しいものです。
同社には珍しく妙な日本語を楽しむことができます。そのうち「改善」してしまうと予想します。そういうのが好きな人は今のうちですよ!