昨日11月22日、くにすら(id:knsr)と、両国は江戸東京博物館で開催中の、「世界遺産ヴェネツィア展 魅惑の芸術 - 千年の都」に行ってきました。
昨年、イタリアのヴェネツィアに行って、大変気に入ってしまったので、観に行こうとなったのです。
ボードゲーム好きにはおなじみ、「モダンアート」の東京の美術館代表(?)としてつい立ての写真になっているところです。
会場入り口の装飾。
絵画展なのかと思いきや、ヴェネツィアの歴史や社会、政治家などの人物、水上都市の構造、科学、技術、貴族や庶民の生活・衣服等の風俗、宗教・芸術など横断的な内容でした。しかし、これはこれで大変面白い。
ヴェネツィアでは、サン・マルコ広場まで徒歩数分のホテルに宿泊して歩き回りましたが、今思うと一番印象に残っているのは町並みです。つまり、それを構成する古い建物(新しい建物なんて無い!)や細い通り、点在する広場、立派な権力者による建物でした。それがあまり主張されていなかったのは残念ですが、むしろ東京では伝えにくいそれよりも、日本語解説付きの横断的展示は、ある意味現地よりも得るものがありました。
さて、ボードゲーム好きに取って魅力的な展示が5つもありました。全てコッレール美術館所蔵品です。
絵画「リドット」と「カードゲーム」
まずは絵画。
リドット(英語での作品名は「The foyer」)は、リドットと呼ばれた賭場の風景を描いた油絵。ピエトロ・ロンギ工房による、1740-50年の作品です。トランプのようなカードゲームをしている様子を見る事ができます。
作品名「カードゲーム」(英語での作品名は「The cards'game」)はピエトロ・ロンギ周辺による作品で、1750年作。金貨の絵らしきものが見えるカードを使っています。
メア・ゲーム
メア・ゲーム(英語での作品名は「The game of Mea」)は一見木製のルーレットのようなゲーム。18世紀のもの。現物があります。
盤上には「Nobilissimo Gioco della Mea」と書いてあります。検索すると、似た写真がありました。
サイコロ・ゲーム
サイコロ・ゲーム(英語での作品名は「The game of Sbaraglino」)という作品も現物があります。
何と折りたたみ式のバックギャモン。名刺2枚くらいの面積です。洋服のボタンらしきものがいくつも中にしまえるようです。8x8マスのチェス盤風の面もあります。別の模様の面もありましたが、装飾なのかゲーム盤なのかわかりません。18世紀のもの。
ロイヤル・ゲーム
ロイヤル・ゲーム(英語での作品名は「Royal game」)は絵双六のような数字が書いたマスが碁盤の目状に並んだ紙状のもの。盤面上部に、「GIOCO REALE ORO COPERTO NON SI PAGA」と書いてあります。18世紀のもの。現物有り。
メア・ゲームはお土産で、マグネットとTシャツがあったので購入しました。
Tシャツは今週末のゲームマーケットに着ていくので、見かけたら声をかけてください(笑) ブログを読んでいると言われると喜びます。寒くて上着で見えなかったらごめんなさい。
展覧会は12月11日までの開催。昔のゲームに興味がある方は、ゲームマーケットの際に寄ってみてはいかがでしょう。ゲームマーケット会場の浅草から江戸東京博物館のある両国までは電車ですぐです。2400円の図録には、立派な写真が載っています。
ちなみに、昨年コッレール美術館に行った際には、ゲーム類の展示はありませんでした。
今回から、「美術館・博物館」カテゴリーを作りました。これよりも前の、美術館や博物館へ行ったときの記事は、「日記」カテゴリーにあります。
リンク
- │開催中の特別展│展覧会情報│江戸東京博物館 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/index.html
- 世界遺産 「ヴェネツィア展」 魅惑の芸術-千年の都 江戸東京博物館 2011年9月23日(金)〜12月11日(日) http://www.go-venezia.com/
- Fondazione Musei Civici di Venezia http://www.museiciviciveneziani.it/frame.asp?musid=11&sezione=musei
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