お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

MXTV ガリレオチャンネル「ネット動画ショック 巻き起こる嵐の行方」

ガリレオチャンネル・サイト

僕がお気に入りのテレビ番組、「ガリレオチャンネル」、今日の放送は、「ネット動画ショック 巻き起こる嵐の行方」という題でした。この番組はブログを振り返ると、昨年の4月に見て以来、毎回ビデオに録ってみています。はてなキーワードに「ガリレオチャンネル」も作りました。番組作成会社のサイトによれば、「科学、テクノロジーに関わる新しい動向や注目の研究、さらに人文科学も視野に入れたテーマを、“深く・わかりやすく・面白く” 伝えます」との事です。サイエンスZEROよりも面白いです。
YouTubeニコニコ動画を中心にインターネット動画サイトの現状と、複数の識者と当事者による解説がありました。
面白いのは、ガリレオチャンネルを放送しているテレビ局 MXTVYouTube で公式に番組を配信しているという事でしょうか。テレビ番組で YouTube について取り上げる場合はどうも否定的に取り上げる事が多いように感じます。まあ、ユーザーが録画したテレビ番組を勝手にアップしていますからね。しかしながら今回は、肯定的な面も大きく取り上げます。しかも、ユーザーが自分で撮ったビデオをアップロードしているといったような建前だけでなく、ユーザーが録画したテレビ番組を勝手にアップしているという事も取り上げつつです。テレビ番組が放送後も好きな時間に好きな場所で見る事ができるという点でテレビの見方に変化を与えたのも事実とも言います。
インタビューの人選も面白かったです。公式サイトはなぜか、最新の放送分には書いてある取材協力者リストを、アーカイブに移動させる際に削除してしまうので転載しますが、日本の Google の人、2ちゃんねる管理人でニコニコ動画関係者のひろゆき氏(http://www.asks.jp/users/hiro/)、読み応えのあるウェブ関連の書籍を次々と出すジャーナリストの佐々木俊尚氏(http://www.pressa.jp/)、いつの間にか東京工業大学の特任教授になっていた東浩紀氏(http://www.hirokiazuma.com/)、オリジナルビデオを撮っている小さなグループの人、YouTube を活用しているコンテンツ作成会社の人やテレビ局の人など。
東浩紀氏の、コンテンツの質よりも、コミュニケーションが主役になる(現在もそうである)、だから質の高いコンテンツ作成と多くの人々が欲するコンテンツが異なるという問題に、これからコンテンツ作成者は直面するだろうという指摘は新鮮で面白いと思いました。
再放送は12月16日(日)午前8:00からです。

ネット動画ショック 巻き起こる嵐の行方

いま、インターネットの世界をYouTubeをはじめとする動画共有サイトが席巻している。誰もが映像を無料で視聴し配信できるシステムは、従来では想像できなかったサービスや価値を生み出しはじめた。
動画共有サイトに次々と投稿されるテレビ番組は、違法ながらも番組視聴の新たな可能性を示し、放送局を揺るがしている。また、投稿動画内にユーザーが文字によるコメントを付加できるニコニコ動画では、コンテンツの質よりもコメントを介したコミュニケーションのほうが主役になりつつある。
番組では、YouTubeとの提携に踏み切ったテレビ局、YouTubeを利用した自主制作映像の配信現場、ネット動画を利用した新たな広告手法、映像の独自配信を模索するコンテンツ企業などの最前線を取材しながら、動画共有サイトがもたらす未来を探った。

<取材協力>
http://www.web-wac.co.jp/tv/