お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

クワークルラミー (クワークルカード)/Qwirkle Rummy (Qwirkle Cards)

クワークルラミーは2011年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作クワークルのカードゲーム版です。テーブルにカードをたくさん並べるのかと思いきや、タイトルの通りラミー(ジャンル名)となりました。さらに言えば、ラミィキューブクワークルの融合です。

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カードを並べるクワークル的ゲームは既にクニツィアビッグファイブを作っているしなとも思いますし、ルールを読んで「ラミィキューブ面白いからクワークルラミーも面白い」と皮肉っぽく書こうかとも思ったのですが、意外とプレイ感が異なるものでした。

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各カードには記号が1つ印刷されています。記号は6種類あります。各記号は6色あります。つまり、36種類のカードが存在します。そして、それが3セットあります。全108枚です。クワークルのタイルと同じ構成です。

手番になったら手札からカードを出して「セット」を全員共有の場に作ります。セットとは同じ記号のカード3枚以上(同一種のカードの重複は不可)か、同じ色のカード3枚以上(同一種のカードの重複は不可)です。何枚でも出すことができますし、1枚だけ手札から出して付け足すなんてこともできます。さらに、場札を組み替えることも可能です。ただし、手番終了時に場札は全てセットになっていなければなりません。ラミィキューブです。また、6枚のセットを作ると「クワークル」となり、手元に置きます。

ラミィキューブと異なるのは、手札の補充とゲーム終了条件、勝利条件です。手札は手番終了時に9枚になるよう補充します。また、山札がなくなって一定回数プレイしたらゲーム終了です。ゲーム終了時にクワークルを沢山作った人の勝ちです。

今回2人でプレイ。

ラミィキューブと同様のテクニックで場札を組み替えます。脳の普段使っていないところを使っている気分です。でも、今回は2人共にラミィキューブ経験者なので、比較的すいすいできます。

ある程度ゲームが進んで場札が増えると、カードをあまり出したくなくなります。次の手番のプレイヤーがクワークルする可能性が高くなるからです。クワークルは勝利条件そのものですし、場札が減ることになり直後は不利です。そのために少ない枚数だけ出したり(最低1枚は手札から場に出さなければいけないルール)、場札を組み替えにくい3枚だけのセットにしたりします。そうでありながら、カードを沢山出すとカードを引く枚数が多くなるため有利な側面もあります。ゲームが面白くなるジレンマであり、テクニックが求められます。

手札を溜め込んで一気に沢山場に出すプレイもできないルールです。

問題は色数の多さと記号の言語化しにくさです。結果、各カードの認識が難しくなります。「このセット、あと何色が足りないの」とか「このセットに足りない記号は何? そもそもあと何の記号があるんだっけ?」となります。組み替えが重要なので、なお難しい。

とはいえ面白いカードゲームです。疲れるほどに頭を使います。ラミィキューブのようにタイルの騒音問題もありません。本家クワークルのタイルを使うとプレイ感が異なるかもしれません。広いテーブルが必要ですが。

2人よりも3人の方が面白いかもしれないと話しました。ゲームの最終局面でカードを引き切るので納得のいきにくい止め方ができます。そこに影響がありそうです。4人は一周した際に盤面が変わりすぎてゲームのコントロール感が低いかもしれません。人数が増えても終了条件のルール上、プレイ時間はそんなに伸びないと思います。