お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

クワークル/Qwirkle


邦題はクワークルだけでなく「クゥワークル」、「クアークル」なども。
2011年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品。当時は受賞に値するのかなど物議を醸し(→「play:game ボードゲームデータベース」、「クワークル、わるくない! :: ドロッセルマイヤーズ ブログ」)ました。
受賞直後にプレイしていたのですがブログに書かず。最近再度遊びました。
パズル的なゲームです。全員共通の場にタイルをつなげていきます。うまく色や模様を連続させると高得点です。特定のプレイヤーを狙っての妨害はできません。しかし、強い弱いはでてきます。今回も、「この人はクワークルは得意だろうな」という人が初プレイにも関わらず圧勝でした。力の差が出ます。
ブリッジや《ブクブク》(→「川崎ボードゲーム愛好会(かわぼげ)3月例会に参加」)のように、人数回だけ繰り返して、他の人の手札と全く同じものを引き継いだらよりシビアで面白いのではないかと思いました。
《頭脳絶好調》とプレイ感が似ていると思います。今回他の人からもそういう声が上がりました。それでも良質のゲームであり、木のタイルの質感もまた別のものです。
ルール説明が短時間ですみます。旅行でサクッと遊ぶにはなかなかいいゲームだと思います。実際小さなトラベル版もありますね。
タイルを置くと即点数が入ります。ですので、紙かチップ、スコアボードなどが必須です。おそらく紙で毎回計算するのは大変でしょう。今回はチップを使いました(100点を超える展開もあります)。木のタイルとイメージが合う、木やペグを使ったクリベッジボードなどがあっても楽しいかもしれませんね。
ひとつ問題になったのは、山札が尽きた後、手札を置く場所がない場合の対応です。ルールに記述がありません。後からBGGのフォーラムを読むと「パスをする。もちろん、その後手番は回ってくる」という話になっています。しかし、それだとパスをすることに利益がありすぎるように思えます。後から置く方が得点が有利なのです。ゲーム中・後の雑談では「置くことができない時点でゲームから降りる。その人は上がりの6点獲得競争に参加できない。ゲーム(終了後)の順位の競争には参加できる。」とするのが平等ではないかという話になりました。
BGGのjun1sさんによるルール和訳は高品質でした。感謝。