お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

トップハット/Top Hats

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トップハットはレオ・コロヴィーニによるデザインのボードゲームです。1997年のゲームです。プレイ人数は2-3人。ダイヤモンドゲーム(チャイニーズ・チェッカー)を連想させる半アブストラクトゲームです。

ヘックス上のマスが並んだゲーム盤に帽子状の駒が3つ重なった駒が並びます。一番上になっている帽子の色でそれがどのプレイヤーが管理するものかが決まります。手番が来たら、自分が管理する駒を1つだけ1マス動かします。この際、隣に他の駒があったらそれを飛び越して移動する事ができます。そして、移動先にでさらに飛び越す事ができる駒がある場合、さらに飛び越して移動する事ができます。移動先でさらに別の駒を飛び越す事ができるのならばそれを繰り返す事ができます。他の駒を飛び越す際、飛び越された駒は一番上の帽子を取り除きます。これにより、その駒の色が変わる事があります。一番下の帽子が取り除かれたらその駒はゲーム盤から無くなります。板状の全ての駒が自色の駒となったら勝利です。

今回2人でプレイ。

初期配置の際、自身の色だけなく、他プレイヤーの色も含めた帽子を組み合わせて3連の駒を作ります。「え、各帽子の色の並びを暗記しておかないといけないの?」となります。なんとシビアなボードゲームでしょう。しかし、数回続けてプレイしてみると、ある順を基本に例外を一部作ればいいのではと考えるようになりました。コロヴィーニ(ゲームデザイナー)並みの記憶力と思考力があれば複雑な組み合わせも実践可能なのかもしれませんが。配置そのものも自色を固めて置くようになりました。

なかなか面白いゲームで、90年代ドイツゲームは味わい深いですなあモードで楽しみます。相手が思いもしなかった(見逃していた)何歩も動く手を繰り出して盤面を有利にする手を打ったり、帽子の積み順が想定通り相手の読みを狂わせたりする瞬間は最高です。

実にコロヴィーニ的デザインで、アブストラクトゲームが好きな人にはお勧めできます。

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