お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

コルト・エクスプレス/Colt Express

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コルト・エクスプレスは、2015年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したボードゲームです。とはいってもゲームボードはなく、立体的な列車が付属しています。予想できない展開を皆でわいわいと楽しむゲームです。

開封後、まず列車を組み立てます。これが立派でゲームプレイの体験をとても良いものにしてくれるのですが、組み立てには1時間かかりました。最初は屋根の表裏(外と内側)を間違えたりもするのですが、段々と熟練してくるのがわかるのもなんだか楽しいところ。ボードゲーム本編の楽しさではありませんが。サボテンなどの立体物がたくさん入っていますが、実は演出用の飾りで、ゲーム的には意味がありません。でもそれも嬉しい。

ゲームでは各プレイヤーは盗賊を操り列車強盗を行います。他のプレイヤーの盗賊よりもたくさん稼ぐ(奪う)のが目的です。箱絵を見ると、一見盗賊団が列車を襲うように見えて、実際は盗賊同士で争っているのがわかります。乗客から金品を奪ったり、列車の屋根に登ったり、保安官から逃げたり、他の盗賊を銃で撃ったりします。目玉となる金品は炭鉱の1ヶ月分の給与です。なお、たくさん銃撃をすると、「ガンスリンガー」に認定されてかなりのお金(=得点)が入ります。

基本的な流れとして、プレイヤー達は順に1枚ずつアクションを示すカードを共有の場所に出して(通常は)表向きに積み重ねてゆきます。これを何順かします。そうしたら、これをひっくり返して1枚ずつめくり解決してゆきます。「1枚目、Aさん、横に車両移動」「2枚目、Bさん、発砲」「3枚目、Cさん、乗客から金品を奪う」といった感じです。所々非公開でカードを積む事もあれば、記憶力の限界もあり、意外な展開が発生します。リチャード・ガーフィールドによるデザインの「ロボラリー」を思わせます。

デッキ構築とハンドマネジメント(手札調整)的な要素も少しあります。他プレイヤーや保安官に撃たれると、自身のアクションカードの山に、役に立たないカードが増えてしまい、選択肢が狭まるのです。

5〜6人の多人数でわいわいと楽しむのにいいゲームだと思います。