アダムとイヴは、ドロッセルマイヤーズ初期ゲーム作品。2人専用協力ゲームです。2人で協力して高得点を目指します。いや、人間的相性が良いことを得点で示します。ゲームオーバー(敗北)もあり得ます。東京・中野にドロッセルマイヤーズ実店舗があった頃、お客さんに普段はボードゲームに興味がない男女カップルが多いことから作ったという話。2011年作品。
アダムとイヴでは、5枚の手札にポーカーのような役を作ることを目指します。ただし、もう一方のプレイヤーと同じ役です。しかし、相手がどのような役を目指しているのかは明確にはわかりません。手札を口頭で伝えてはいけないのです。ただし、指標はあります。何回か手札からカードを捨てる(そして新たにカードを引く)く際に、捨て札は公開となるのです。この辺りの以心伝心・心理戦が勝利の肝であり、楽しみの肝です。
今回約10年ぶりのプレイ。初心者向けの「創造編」、中級者向けの「楽園編」、上級者向けの「地上編」を順にプレイしました。それぞれ、順にカードとルールが加わります。1ゲームは5分から10分程度ですので、順に全部遊ぶのがおすすめです。意外にも、メッセージが上級編ほど明確に伝わり分かりやすく楽しいものでした。カードの種類と勝利条件が増えるので、捨て札に意味が出てくるのです。
ドロッセルマイヤーズは現在ゆるいゲームである、「ゆるゲー」シリーズを展開しています。その流れの源流を見た気がします。ボードゲーム・カードゲームで遊ぶ人全てがガチガチに戦略を考えて勝敗を競うことを楽しみとしているわけではないのです。アダムとイヴには、そのゆるゲー要素と、論理的に考える要素が同居しています。
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リンク
- アダムとイヴ - ドロッセルマイヤーズ Drosselmeyer's Board Game Mart http://drosselmeyers.com/?pid=37108438
- ドロッセルマイヤーズが考える,ゲームシステムと世界観の理想の関係とは? ボードゲーム制作の視点からメカニクス構築を紐解く講演会レポート https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20140219131/
- 第41回 「アダムとイヴ」 | ボードゲームおっぱい http://boppai.com/?p=163 (作者によるトーク)
- 番外編 「ゲームマーケット2011秋/アダムとイヴ、再び」 | ボードゲームおっぱい http://boppai.com/?p=165 (作者によるトーク)