「スプライト」の1巻と2巻を読んだ。まんだらけに初めて行ったとき、表紙を見ただけで心を鷲掴みにされてしまった漫画。
その日、女子高生・スー(時任好子)の目に、
“黒い雪”が舞っているのが映っていた。
それが前触れだったのか・・・!?
その後、襲った大地震。
激震の中、スーは目撃する。
自分たちがいるマンションを、
黒い津波が飲み込んでいくのを!
・・・超常識SFパニック・ストーリー、
衝撃の第1集
石川優吾 スプライト 1 カバーより
極限状態になったとき、人はどうするのか。人の物を奪い、暴力を使って他の人を傷つけても自分を守る者。他の人と分け合う者。たった今出会ったばかりの人を命がけで助けようとする者。
登場人物の相川は言う。「ああ 私は・・・“阪神淡路”の被災者なんですよ。」「また あんな事が起こっても困らないように準備はしていたんだが・・・・」「まさか本当に必要になる日が来るとはねぇ・・・」「あの時もひどかったけど・・・ただ驚いたのは・・・みんな冷静で自分も被災者なのにもっと困っている人を助けたり・・・コンビニなんかを襲う人もいなかったしみんな助けが来るまで助け合って待っていたんだ・・・すごいと思うよ日本人は・・・」
これは2010年3月が初版。つまり、2011年3月の東日本大震災よりも前の作品だ。作者の考える正しい行動は助け合う事だろう。少ない登場人物でこのドラマが繰り広げられるのに迫力がある。重い。ガツンとくる。そんな作品だった。
リンク
- you-go.net (作者のサイト)
- 作者の Twitter [twitter:@ishikawa_yougo]
- 小学館 コミック -ビッグスリーネット[ビッグコミックスペリオール:スプライト/石川優吾 (最初の方を読める)