少々前の事だけど、嶋正利による、「マイクロコンピュータの誕生―わが青春の4004」という本を読んだ。版元品切れで、Amazonでは中古で2万円の値がついているこの本、僕は存在すら知らなかったけれど、普段お世話になっている人から貸して頂き読む事ができた。
嶋正利といえば、マイクロコンピュータというパソコンや携帯電話などの現代のあらゆるコンピュータに組み込まれている重要な部品を初めて創った人だ。日本未来科学館日本科学未来館でも紹介されていた。マイクロコンピュータを販売したIntel/インテルの発展を見てもその重要さがわかる。
この本を読んで、新しいものを作る熱気の様なものが心に迫って来た。出版された1987年にこの本を読んだらこの業界に進んでいたかもしれない。大学生のときに読んだ「新・電子立国(ISBN:4140802731)」には影響を受けたけれど、それに似た迫力のある本だった。
余談だけれど、出版元の岩波書店のサイトの紹介ページはインターネット普及以前の本にも関わらず表紙の画像があってすばらしい。