ドッカーは、Reinhold Wittig 含む3人によるデザインのボードゲーム。極めて少ないコンポーネントでできています。
各プレイヤーは3つのコンテナ(キューブ状の木のコマ)を持っています。ゲーム盤は極小で、3x3マスの碁盤の目が印刷してあります。4つの入口があり、それぞれ各プレイヤー専用となっています。手番になったら、ダイスを振ります。手元のコンテナを入口からゲーム盤に入れます。進むマス数はダイスの目だけとなります。コンテナは上下にも移動可能です。縦移動にもダイスの目の縛りがあります。手元から新規にコンテナを投入するだけでなく、ゲーム盤上のコマをダイスの目だけ動かすことも可能です。移動はダイスの目の数だけ必ず動かさなくてはなりません。動かすことができない場合、そのプレイヤーは敗北です。ただし、手元にコンテナが残っている場合は救済措置があります。最後まで残った人が勝者です。
2013年にテンデイズゲームズが「ボタンアップ!」、「オキヤ」と並んでそれぞれ1,000円で割引販売していたので一緒に購入しました。7年強積んでいたので、その間にウェブでの評判を見る機会がありました。それが、日本語での記事は酷評ばかりで、英語だと極端に高評価も見かけるのでした。そもそも、その数が少ないのは日本語、英語ともに共通なのですが。そういったわけで、実際どうなのか体験してみたく、プレイするのがとても楽しみでした。
今回4人でプレイ。
論理パズル的なゲームです。手元にコンテナを残せばダイス目が悪くても突然の敗北にはならないので、できるだけ新規投入は避けます。それでもダイスが噛み合わなかったり、コンテナの上に他プレイヤーのコンテナが乗ったりして動かせなくなります。そうなると新規投入となります。三次元的な移動の選択肢がある中、動かし方を考えるのが楽しいですね。盤面にコンテナが増えると、狭い盤面ではどうしても縦に高くなります。それによってだんだんとパズルが複雑になってくるのも楽しい。また、人数が減ってくるとまた展開も変わります。
誰の妨害をするのかも重要な要素です。僕はこのゲームでは不利な状態にある人を攻めたほうがいいと考えました。手元コマが少ない人への妨害を優先します。
ダイスが1-6の普通の6面ダイスであるデザインにはやや疑問が残るものの、アブストラクトゲーム的な多人数ゲームで面白いゲームでした。初プレイでも15分から20分程度で終わるので時間調整にも使いやすいと思います。
リンク
- Docker | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/40801/docker